松原 明の大リーグ

ヤンキース・黒田博樹投手、大リーグ５０勝

この２試合勝てなかった、ヤンキースの黒田博樹投手が、１８日、

ヤンキー・スタジアムのブルージェイズ戦に先発、７回投げて

無失点。散発４安打、三振5個を奪い、大リーグ通算５０勝の大台です。

この日は気温３４度の蒸し暑さ。７回表終了で雨が降り出し、

1時間４９分中断後、コールド・ゲーム。

幸運も味方した完投勝利でした。

ＭＬＢコムのレポートです。

「アグレッシブに内角を攻めた。また次の1勝へスタートしたい」。

と、淡々と応える黒田。

ヤンキースの先発陣では安定している黒田の評価は高く、

両リーグ最高の５７勝、2位以下に「９・５差」の独走ヤンキースの中心です。

１２３勝の野茂英雄、５１勝した大家友和に次ぐ、日本人投手3人目の５０勝

は歴史に残る快挙です。３７歳の年齢を感じさせない

立派な成績です。

了

アル・ケーライン氏もトラウトを賞賛

エンゼルスの1番打者、２０歳のマイク・トラウト外野手は、１７日

のタイガース戦も6打数4安打、13号2ラン、3得点、２打点の

大活躍です。

打率はさらに上昇。・３５５の首位打者を独走。オールスター・ゲーム

も初出場、初安打で活躍したトラウトは、新人王レースも独走態勢。

デトロイトでこの日はタイガースに１３－０と圧勝したエンゼルス。

タイガースがゼロ負けしたのは、昨年７月１６日のホワイトソックス戦

以来です。

トラウトは、この日で昇格以来、６９試合目で１００本安打のスピード達成。

スランプも疲れも知らぬヤングです。

デトロイトでトラウトを観戦した、アル・ケーラインさんは、トラウトと同じ20歳

で首位打者（・３４）を獲得。センセーションを起こしたのは、１９５５年です。

のちにクーパースタウン野球殿堂入りしたケーラインさんは「いや、すごい

勢いだね。彼はミッキー・マントル外野手（ヤンキース）と、ダブって見える。いいね」

と、賞賛したあと、「私はこのオールスター明けには、・３７０も打っていた。

怖い物知らずだった。だが、これからの3ヶ月はプレッシャーがかかる。

私も打率は3分も落ちた。そこをどう切り抜けるか、楽しみだね」

と、追加しました。ＣＢＳスポーツラインのレポートです。

トラウトの4安打は今季４回目になります。

さて、驚異の新人の快進撃は、いつまで続くでしょうか。

了

アスレチックス、チーム防御率1位へ

第１５節を終えて、ア・リーグの異変はアスレチックスの躍進です。

といっても、首位・レンジャーズとは「８差」の3位ですが、最近は

９勝1敗の快進撃。2位・エンゼルスとの差は「２・５」にまで

詰めました。

この上昇の原動力は投手陣の頑張りです。

アスレチックスは、チーム打率・２２８はリーグ最下位の貧打です。

得点もリーグ・ワーストの３４３点しか挙げていません。

トップのレンジャーズとは１１０点差もあります。

昨年のオフは、Ｇゴンザレス投手を始め、先発を続々と放出。骨抜きに

なった、と思われましたが、若手が一気に進出。リーグ最小失点の３２６点に抑えている

投手陣の頑張りが大きい、のです。

１７日からはホームにレンジャーズを迎えるシリーズ。波乱は起きそう

です。ホームランもリーグ最小の７１本しか打たれていません。

地味に頑張るアスレチックス。まだファン動員も１００万人を

越えていません。

しかし、諦めていないアスレチックス。残り試合に意外なドラマを

起こすかもしれません。

了

首位レッズ痛い！3番・ボットの手術離脱

６連勝してナ中地区首位を奪い返したレッズに痛いニューズ。

１６日、3番打者、ジョェイ・ボット一塁手が左膝半月板の損傷手術を

受けることが決まり、約３、４週間、離れるピンチです。

この日は、ボット不在でダイヤモンドバックスに３ー５の完敗。

3位・カージナルスとの差も「３・５」しかなく、2位・パイレーツとも

わずか「１差」の大接戦。

「代役でアナは埋めるしかない。全員の頑張りを望む」と、ダステイ・ベイカー

監督、ウォルト・ジョケッテイＧＭは「ベリー・タフ！」を連発しています。

これはＭＬＢコムのレポートです。

ボットはオールスター・ゲームのナ4番打者。今季は打率・３４２、４９打点。

出塁率、四球、二塁打はナ1位。好機の勝負強さはピカイチでした。

「私が戻るまでナインの力を信じている。全員で頑張れば中地区は

勝ち抜ける」と、ボットはメッセージを出しました。

6月２９日、走塁中に痛め、我慢してプレーしてきましたが、もう

限界だった、ようです。

新人、トッド・フレイジャーが一塁手の代役をやるようですが、さて

ピンチを乗り越えるかどうか？

了

ヤンキース対エンゼルス終了、ヤンキース勝ち越す

ヤンキース対エンゼルスの東西対決は、１５日、今季の日程を

終えました。９回対戦し、ヤンキースが５勝４敗と勝ち越しました。

ニューヨークで２シリーズ、（ともにヤンキースの2勝1敗）を行い、

アナハイムでは３連戦、エンゼルスが２勝1敗の勝ち越しでした。

いずれもものすごい打撃戦ばかり。勝ったチームはすべて５得点以上を挙げて

います。

ポストシーズンでは、このカードの対決の可能性は十分。

エンゼルスはプーホルスの復調と、新鋭コンビ、トラウト、トロンボの

「ダブルT砲」の活躍で、いまや、どちらが勝つか、手に汗握る激戦になりそう。

「今のエンゼルス打線はすごいタフ。厄介な打者ぞろいで大変」

と、ヤンキース投手陣は手強い、と驚いています。

エンゼルスがレンジャーズを抜いてポスト・シーズンに出てくる

可能性も否定できません。

さて、ポストシーズンはどうなるか、どのカードになるか、

期待がふくらむフィナーレでした。

了

驚異のルーキー、トラウト外野手

エンゼルスの1番打者、マイク・トラウト外野手は、まだ２０歳

の新鋭ですが、4月２８日にマイナーから昇格すると、最下位にあえいで

いたエンゼルスを一気にレンジャーズに迫る勢いに塗り替え、自身も

首位打者に躍り出る大活躍。その攻守走、若さあふれる、ハッスル・プレー

は、いまや、球界にセンセーションを巻き起こしています。

これはエンゼルス・インフォーメイションです。

オールスター明けはヤンキー・スタジアムで2連敗しましたが、

トラウトは元気いっぱい。14日も2盗塁、３安打。エンゼルスの新人で

３０盗塁に達したのは、１９９２年のチャド・カーテイス以来、２０年ぶり。

彼は、新人の打撃部門で2位なのは三塁打だけ。あとは全部1位を独占。

オールスター明けで首位打者（・３４８）３０盗塁はア・リーグ史上初めて

の輝くルーキーです。

マイク・ソシア監督は、トラウトを自由にプレーさせています。

「あんなに激しいプレーを続けていては怪我をするゾ」の心配をよそに

「彼はそのまま思う通りにやらせたい」と、信頼し切っています。

このペースでは、新人王は最有力。この日、ＫＯされたダルビッシュ投手は

新人王も危なくなりました。

了

ドラフト1位指名選手サイン、１人だけノー

今年度のドラフト1位指名選手の契約期限は、13日で締め切られ、パイレーツ

以外の全２９球団はサインに成功しました。

パイレーツ（全体の８位指名権）はスタンフォード大学の右腕、マーク・アペル

投手を指名しましたが、契約ボーナス２９０万㌦（約2億３２００万円）で

折り合わず、サインは断念しました。

本年度はチームの獲得資金総額が決められ、交渉期間も指名から

1ヶ月しかないため、交渉が難航すればアウトの危険性十分でした。

しかも、アペル投手は辣腕の代理人、スコット・ボラス氏が附いて

いたのも、他の球団はみんなパスした背景があります。

全体1位指名のアストロズは、最初からアペルは見向きもせず、他の球団

も敬遠した中、8番目のパイレーツだけが挑戦した形でしたが、やはり不成立。

今年度は1位指名ゼロに終わる誤算です。来年度はその不成立の代償として9位の指名権を

得ます。これはＣＢＳスポーツライン、ＭＬＢコムのレポートです。

アペルは「楽しい経験だった。今夏は全米大学王座にチャレンジし、

また来年の指名を待ちます」と、涼しい顔。

パイレーツは「資金ワクは６５６万㌦しかなく、他の指名選手（１６人）に

２５８万㌦を投資したので、もうこれ以上の増額、リスクを冒すのは無理だった」と、

ネイル・ハンチントンＧＭはお手上げです。

これまでのように、大金ボーナスをつぎ込み、交渉期間も十分あったのが

大改正され、今年度は平均２４０万㌦。昨年よりも４０万㌦少ない額で

サインしています。

ヤンキース、レッドソックスらの大金組も1位ボーナスは１００万㌦台でした。

来年はどう変化して行くか、今年の経験を踏まえた作戦は注目です。

了

福留外野手、ヤンキース入り

ヤンキースは再開の13日、ホワイトソックスを解雇され、ＦＡになっていた、

福留孝介外野手とマイナー契約、すぐに、３Ａのスクラントンへ合流しました。

ホワイトソックスのマイナーのリハビリを経て、昇格を待っていたとき、

６月２２日、突然の解雇通告。

日本への帰国も考えながら、自宅のあるシカゴで待機していましたが、

すぐ、「ヤンキースの誘いが来た」、そうです。

ヤンキース・コムのレポートです。

「彼がマイナーでどんなプレーをし、体調を整えたか、によって

昇格は判断したい。今は準備期間。どういう結果を出すか、注目

している」という、ジョー・ジラルデイ監督の見解も載っています。

ホワイトソックスでは、２４試合、打率・１７１の不振でした。

それでも、ヤンキースは「まだ使える」と、見込んでの採用ですから

再びチャンスは来るかもしれません。

もう３５歳の晩年。最後の頑張りを見たい、ものです。

了

補強の情報、乱れ飛ぶ

いいいよ、公式戦の再開です。

スター選手の移籍、補強のうわさが流れ始めました。

優勝を争う球団は、投手陣強化が主な目標です。

狙うのは、望みを無くした下位球団の先発投手。

カブスのマット・ガルザ、ライアン・デンプスター、

フィリーズのコール・ハメルス、の3投手。

野手では、アリゾナのジャステイン・アプトン外野手、フィリーズの

シェーン・ヴィクトリーノ外野手も。

アスレチックスの日系選手、カート・スズキも候補になっているようだす。

だれが電撃トレードで移籍するか、油断はできません。

了

オールスター・ゲーム視聴率下がる

１０日、カンザス・シテイで行われた「オールスター・ゲーム」の視聴率

は６・８％、昨年より０・１％下がるワーストでした。

しかし、ラルーサ監督のお膝元、セントルイスでは２０・５％の高い視聴率。

開催地のカンザス・シテイでも１８・７％を記録。全米では２７７０万家庭が

見ていた、データもあり、最悪の結果ではないようです。

ポスト・シーズンの中継がどうなるか、注目しています。

テレビ中継のフォックス社のデータです。

了