今年度のドラフト1位指名選手の契約期限は、13日で締め切られ、パイレーツ
以外の全29球団はサインに成功しました。
パイレーツ(全体の8位指名権)はスタンフォード大学の右腕、マーク・アペル
投手を指名しましたが、契約ボーナス290万㌦(約2億3200万円)で
折り合わず、サインは断念しました。
本年度はチームの獲得資金総額が決められ、交渉期間も指名から
1ヶ月しかないため、交渉が難航すればアウトの危険性十分でした。
しかも、アペル投手は辣腕の代理人、スコット・ボラス氏が附いて
いたのも、他の球団はみんなパスした背景があります。
全体1位指名のアストロズは、最初からアペルは見向きもせず、他の球団
も敬遠した中、8番目のパイレーツだけが挑戦した形でしたが、やはり不成立。
今年度は1位指名ゼロに終わる誤算です。来年度はその不成立の代償として9位の指名権を
得ます。これはCBSスポーツライン、MLBコムのレポートです。
アペルは「楽しい経験だった。今夏は全米大学王座にチャレンジし、
また来年の指名を待ちます」と、涼しい顔。
パイレーツは「資金ワクは656万㌦しかなく、他の指名選手(16人)に
258万㌦を投資したので、もうこれ以上の増額、リスクを冒すのは無理だった」と、
ネイル・ハンチントンGMはお手上げです。
これまでのように、大金ボーナスをつぎ込み、交渉期間も十分あったのが
大改正され、今年度は平均240万㌦。昨年よりも40万㌦少ない額で
サインしています。
ヤンキース、レッドソックスらの大金組も1位ボーナスは100万㌦台でした。
来年はどう変化して行くか、今年の経験を踏まえた作戦は注目です。
了
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