松原 明の大リーグ

ワシントン監督の還暦祝い

２９日、テキサスのホームで、ロン・ワシントン監督の６０歳誕生日祝い。

滞在している日本人記者団から、特製のケーキを贈られ、還暦祝いを

意味する赤のチャンチャンコもプレゼントされて、大変ご機嫌でした。

この日のレイズ戦はストライク、ボールの判定に抗議し、８回裏、退場処分の

アクシデント。今季初めてシリーズを落とす（1勝2敗）厄日でしたが、

いぜんとして、2位に５・５差。両リーグ最高の１６勝（まだ２連敗ナシ）

で独走態勢です。

チーム打率（・２９１）総得点（１２０）もトップ。投手防御率も２・８９で1位。

守備率・９９０は2位。どこから見ても文句のつけようがない成績です。

打点王（２５打点）のハミルトンは背中の痛みを訴え、途中交代しましたが、

大事にはならないようです。

ライバルのエンゼルスはこの日もインディアンスに０ー４のゼロ負け（もう

今季4回目）の不振。エンジャーズとは「９差」の彼方です。

いつスパートできるのか？不振の原因は、だれにも分かりません。

了

レンジャーズ、今季ベストの満員

テキサスも快進撃です。

２８日は1回に先制。レイズの反撃を許さず、７ー２で快勝。この日は

4万９１９７人の満員売り切れ。これで５試合連続の売り切れ、チームは

両リーグベストの１６勝5敗、チームの開幕スタート、ベストタイです。

3番・ハミルトン外野手は1回に先制2点タイムリー。リーグ・トップ

の２４打点になりました打率も・３８８、９本塁打の好成績。

主力選手は故障なく順調にプレー。チーム打率は・２９６のすごさ。

破壊力はリーグ1位です。ＣＢＳスポーツラインの報道です。

波は来るのか？予測のつかないほど、抜けた存在になりつつある

レンジャーズ。毎日楽しみです。

了

ケンプ、サヨナラ11号、３冠ペース

「いや、彼のプレーを見ていると、本当に楽しいね」と、うなる

のは、ドジャースのドン・マチングレー監督です。

彼とは、3番のマット・ケンプ外野手。延長に持ち込んだ１０回裏、センターへ

打ち込む11号サヨナラ本塁打。この日で打率・４４２、11本塁打、２４打点

の3冠王。満員、売り切れのファン5万４２４２人のファンは、総立ち

で”ＭＶＰ！ＭＶＰ！”の連呼です。

昨年、ケンプは十分ＭＶＰに値する成績だったのに、ブラウンにさらわれ、

そのブラウンは薬物疑惑でまだ灰色のまま。

イヤが上にも、ケンプの人気が上がります。

「ドジャースタジアムで、このファンのコールがいいんだ。体がぞくぞくするね。これが

あるから、いつも、新たな闘志が沸いてくる」

東首位のナショナルズを迎えた東西首位対決の第2ラウンドは2連勝。

この日は、豪腕・ストラスバーグが力投。ナショナルズは昨年の全米

1位指名の大物新人、ハーパーも6番でデビューさせる、話題満点

の対決でした。

これでドジャースは１５勝６敗。2位・ジャイアンツに4差も付ける

ハイペースです。身売りも一段落し、今季こそ、ペナントへ進める

はず。4番のエイシャー外野手も好調です。

了

ジャイアンツサンドバル三塁手、開幕から２０試合連続安打

ジャイアンツの3番・パブロ・サンドバル三塁手は、２７日のパドレス戦に

3回にシングル。開幕からノン・ストップの２０試合連続安打。チーム新記録

です。

彼は昨年も6月１９日から7月３０日まで、２２試合連続安打記録も

持つヒット・メイカー。開幕からの連続試合安打記録は①ジョージ・シスラー

（１９２５年３４試合）②ロン・ルフロー（１９７６年３０試合）③エドガー・レンテリア

（２００６年２３試合）④ジョー・トーリ（１９７１年２２試合）⑤ステーブ・ガービー

１９７８年２１試合）⑥エデイ・ブレスー（１９６４年２０試合）の順番ですが、

心理的にプレッシャーを感じなければ、まだ行くのではないでしょうか。

地元ファンは1打席ごとに拍手、拍手。大変ですね。

明日はどうなるか、楽しみですが。

了

ヤンキースのムーズ・スコーロン一塁手死去

１９５０、６０年代のヤンキースで主力打者だった、ムーズ・スコーロン一塁手

が亡くなりました。享年８１歳。心不全、と言われています。

ＣＢＳスポーツラインの報道です。

ヤンキースは27日、タイガース戦試合前、ヤンキー・スタジアムで、

全員で黙祷を捧げました。

愛称のムーズとは、子供のころの髪型がイタリアのムッソリーニ首相に似ていた、

から、という伝説ですが、それではまずい（戦犯）、というので「ムーズに縮めた」、

とも言われています。

ヨギ・ベラさんは「いい友人を失った。チーム愛の男だった」と、

ともに戦った昔を偲んでいました。

ヤンキースの他、ドジャース、セネタースなどでもプレー。

14名年間、２１１本塁打した強打者。ワールドシリーズで打った

8本はいずれも印象的な当たり、だった、と言われます。

ヤンキース黄金時代のＯＢが去るのは寂しい、ですね。

了

メッツ・ライト三塁手、チーム最多打点に

メッツの看板スター、デビッド・ライト三塁手は、２５日のマイアミ戦で

６回裏、逆転２ラン第３号。これで通算７３５打点。ダリル・ストローベリー

外野手が持つ「チーム最多打点」記録を更新しました。

４月１３日以来のアーチ、４月１８日以来の打点。故障で休んだので

まだ満足にプレーしていません。

故障者続出で苦悩のメッツですが、これで１０勝８敗、首位・ナショナルズ

を追う展開です。

ホワイトソックスのポール・コナーコ一塁手は、２５日のアスレチックアス戦

９回表、左翼へ同点の第４号。これが通算４００号でした。

しかし、追いついたものの、延長１４回、逆転サヨナラ負けの不運。

「マイルストーン？今は記録に興味はない。引退したとき、歴史を振り返るのは

いいかもしれないが」と、残念そうでした。

今季は打率・３５７、これで１３打点と好調なコナーコ。アの中地区は

混戦なので、ベンチュラ新監督のチーム・リーダーで期待は

大きいのです。

了

ロイヤルズ、ついに１２連敗でストップ

ロイヤルズは２５日、クリーブランドでインディアンスに８ー２で快勝。

やっと１２連敗でストップ。これで４勝目です。

連敗の間、ネド・ヨースト監督には「お前の指揮が悪い」と、攻撃の

アラシ。この日は、ルーク・ホッチバー投手が６回３分の１、２失点と好投。

３番・バトラーが２本、４番・ホスマー、２番・ゴードンと４アーチで援護。

悪夢を吹き消しました。

２００５年の１９連敗を始め、２００６年にも１３連敗。これがチーム史上

ワースト３位の連敗でした。

幸い、タイガース、ホワイトソックスは１０勝、インディアンスも

９勝足踏み中。まだ追いつけるチャンスです。

今夏、７月１０日には、待望のオールスター・ゲームがカンザス・シテイ

にやってきます。「スタジアムを改装せよ」と、指令されて、球場は

ニュールックになりましたが、チームがこの有様では話になりません。

監督交代はない、ようですが、このどん底から、どう再建するのか、

ヨーストの手腕が問われます。

了

ダルビッシュ、ヤンキースを完封

やりましたね、ダルビッシュ！。まさに威風堂々、という感じの真っ向勝負。ア東首位の

ヤンキースを力でねじ伏せたのです。実にたいしたものです。

この日、テキサスは４万７０８５人の大入り。地元ファンは立ち上がって「ユー！ユー！」の連呼。

みなさん、本当に大喜びでした。

この堂々の投球フォームが全面に出てきたのが大きい。ついに真価を発揮したのです。

圧巻は３回表、ジターのバントを処理できず内野安打にした無死満塁のピンチ

を抑えた投球です。２番のグランダーソン（１５日のレッドソックス戦に１試合３本塁打

した怪物）を変化球で三振。３番・Ａロド(前日６３２号）を三塁ゴロ併殺（三塁ベース

を踏み、一塁へ転送）したピッチングです。

もし、逃げたり、そらそうとしたら、ヤンキース打線につかまった、でしょう。

９回表まで投げ、１１９球、自己ベストの三振１０個を奪う力投は、これぞ

地元ファンの求めていたダルビッシュでした。

最後はクローザー、ネイサンが１球併殺でゲームセット。

「思い通りに投げられた。気分良く投げたので、ファンにたたえてもらいうれしかった」

というコメントです。

４月にもう３勝。このペースなら２ケタは確実です。次も楽しめます。

了

松井外野手、レイズ入り

22日、「松井、マイナー契約でレイズ入り」のニューズが流れました。

多くのメデイアが報道しています。レイズのホームページでもトップ・ニューズ

であつかっているので、確実、と、思います。

ニューヨークで単身トレ、キャンプ、オープン戦では全くの圏外。ようやく

声がかかったのは、「よかった」、ですね。

昨年はアスレチックスで１４１試合出場しましたが、ＤＨで１０８試合、

左翼手で２７試合、代打６試合でした。

レイズのＤＨはスコットがレギュラーで出ています。フロリダで調整、マイナー

の試合を経て、チャンスを待ちますが、もう、３７歳。大ベテランの松井は

ベンチ入りは厳しい道のりです。

レイズは４チームが「1差」で競り合う激戦のア東地区。第4節に入った

今週はホームにエンゼルスを迎えます。いつ松井の出番が来るのか、５月末か、

何とも分かりません。

これでチャンスをつかめば、大リーグ１０年目の節目のシーズンに

なります。単身トレではどう適応するか、大変でしょう。

しかし、我慢の2ヶ月を過ぎて、ようやく春を迎えた松井、頑張れ、

と、日本から応援したい、気持ちです。

了

レンジャーズ、延長１１回、決勝スクイズ安打

ア西地区首位を独走するレンジャーズは、２２日、タイガースと延長１１回、

8番ゴンザレス三塁手の決勝スクイズで、この4連戦３勝1敗の勝ち越し。

大リーグ・トップの１３勝を挙げて、ホームへ帰ります。

23日から迎えるのは、東地区首位のヤンキース、３連戦。申し分ない東西対決の

好カードです。

ダルビッシュは2戦目の24日、ホーム・ナイターで黒田と投げ合う予定です。

ゴンザレスはベルトレ三塁手が21日、二塁打したあと起こした肉離れで

休養したため、起用された代役男です。

１１回、満塁で回ってきたチャンス。ロン・ワシントン監督はためらわず

スクイズのサイン。初球でした。

「いい場面でいい男の打順。必ずやれる、と期待通りでした」と、監督は

描いた通りに、ファウルすれすれに打球を殺したスクイズ成功の決勝点。ゴンザレスも

内野安打にしました。

「ウチはパワー打者ばかりではない。どんな場面でも自在な野球ができる」

と、ワシントンン監督が自画自賛するほど、隙の無いレンジャーズ野球です。

これでこのロードは８勝1敗、チーム・ロード・ベスト記録に並びました。

人気のエンゼルスは、またオリオールズに敗れ、６勝１０敗の最下位

のまま。すでに首位とは７ゲームの大差です。プーホルスはまたノーヒット。

打率・２４６の不振。レンジャーズの3番・ハミルトンは、打率・４１８、

７本塁打、１７打点のハイペースと対照的です。

第4節に入り、どんな展開になるのか、楽しみです。

了