松原 明の大リーグ

パイレーツ解雇の五十嵐投手はブルージェイズのマイナーへ

パイレーツを解雇された、五十嵐亮太投手は、３０日、ブルージェイズへ

移籍、３Ａラスベガス入りしました。

ここで成果を挙げればメジャー入りの可能性はあります。

フロリダのオープン戦後半に打ち込まれ、戦力外になったの

ですが、まだチャンスは残っていました。

日本で獲得を示していた阪神は「今は中継ぎは十分」と、見送ったため

アメリカで移籍先を捜していました。

しかし、ブルージェイズは投打とも好調。オープン戦は、

断然の首位を走っているので、いまのところ、昇格はできそうもありません。

すべては本人の努力次第です。

また、エンゼルスのベテラン、アブレイユ外野手獲得を目指して

いたインディアンスは、条件が折り合わず、移籍はストップしました。

完全に破談ではなく、交渉次第、と言われています。

いずれもＭＬＢコムのレポートです。

了

インディアンス、アブレイユ外野手獲得へ

インディアンスはエンゼルスのベテラン、３８歳の

ボビー・アブレイユ外野手獲得が有力になりました。

ＭＬＢコムの報道です。

アブレイユは、アルバート・プーホルスの入団で、選手がだぶついて

困っているエンゼルスに、インディアンスが「使わならこちらにください」と、

持ちかけたようです。

アブレイユはオフから処遇の不満を訴え、「ベンチならトレードを」と、

首脳陣に直訴、ソーシア監督は「使います」と言ってなだめたものの、

外野、ＤＨとも満杯で起用しようがなかった、のです。

今季９００万ドルのアブレイユの年俸支払いはどうなるのか、

細部の点は不明ですが、両球団ともトレードを否定しないところを

みると、進行するでしょう。

今春のアブレイユは、去就が決まらないため、打率・０８７、

46打数４安打の不振でした。

左翼手を捜していたインデイアンスの補強は一応解決。

これで、ＦＡで未だにオファーのない、デーモン、ゲレロ、松井らは

ついに開幕までチャンスが来ず、このまま、引退しかない状況です。

了

44歳ヴィスケール内野手、ブルージェイズベンチ入り

44歳の大ベテラン内野手、オマー・ヴィスケール内野手が２８日、

ブルージェイズの1軍メンバー入りが決まりました。

オープン戦１５試合に出場、打率・４３３の大活躍。この日のオリオールズ戦

にも、鮮やかなバント安打を決める変幻自在のプレーです。

1月23日、ブルージィエイズとマイナー契約。キャンプの成果で

正式契約の予定でした。

アンソポラスＧＭは「年齢を感じさせない俊敏な動きはさすが。

若手のいい手本になるし、クラブハウスでもムードメイカーで

いい雰囲気を盛り上げている」と、感心した様子です。

4月２４日に45歳になりますが，内野のどこでもこなす万能ぶり。

昨年までの2年間はホワイトソックスでプレー。今季で２４年目

のシーズン。もちろん、現役最年長選手です。

ゴールドグラブ賞11回受賞の名遊撃手。いまは、1塁以外の

内野のポジションはどこでもＯＫ。

ブルージェイズは２８日終了現在、２１勝4敗の勢いで首位を独走中です。

ヤンキース、レッドソックス、レイズの争いに迫る可能性を感じ

させる快進撃です。

了

ケンプ・カーショーの黄金コンビで地区Ｖへ（チーム分析第１７回）

ドジャースはサイヤング賞左腕、クレイトン・カーショー投手、昨年２冠王の

３番・マット・ケンプ外野手の黄金コンビが健在です。

ようやくオーナーも決まり、落ち着いてスパートできる環境は

整いました。

左翼・リベラ、右翼・エイシャーも不動。二塁にエリスが加入、

一塁のロニー、三塁ウリベも同じ。スキのない布陣です。

期待は１番に抜擢される快足・ディー・ゴードン遊撃手。

カクタス・リーグでは最多の１１盗塁、出塁率も高く、

２００８年ドラフト指名で入団、２４歳の新鋭です。

プロ2年目の２００９年にはマイナーで７３盗塁の新記録を

作った、注目のスピード・スター。

プロ3年目でスピード昇格した昨年は、７０試合に出場。

打率・３３３、３０盗塁したホープです。

父のトム・ゴードン投手はメジャーで２２年間も投げていました。

父子2代の活躍が期待されます。

了

ドジャースの新オーナーはマジック・ジョンソンのグループ

昨年から続いていた、破産したドジャ－スの買収は、ようやく決着。

２７日、元ＮＢＡの殿堂入りスター、マジック・ジョンソンと、元ブレーブスの

会長、スタン・カステイン氏が共同で名乗り挙げたグループに決定。

買収金額は史上最高の２ビリオン、の巨額でした。

２人の背後には投資家グループがバックアップしており、

ジョンソンはその代表者として、抜群の知名度から、最後に

競り勝ったものです。

すでにキャンプも終了近く、買収完了手続きには、まだ４月いっぱいは掛かる

と、言われています。

ドジャースはそのまま、ドジャー・スタジアムで開幕を待つばかり

です。オーナーが決まらず、どうなるか心配されましたが、

カステイン氏はブレーブスを１４年間もポスト・シーズン出場させて

きた運営のベテラン。これから一気のスパートです。

オーナー夫妻の離婚問題から、破産に追い込まれた悪夢の昨年を

乗り越えて、今度こそ進撃が始まるでしょう。

新生ドジャースが、ダイヤモンドバックッッッス、ジャイアンツとの

競り合いに勝つかどうか、注目しましょう。

了

連覇へ余裕のアリゾナ、チーム分析第１６回

昨年、西地区最下位から一気の地区優勝、ギブソン監督は、就任1年目で

この離れワザを達成したのは、史上初めての快挙（アリゾナ・ノートによる）

でした。

躍進のダイヤモンドバックスは、今春も、様々なテストを繰り返し、

今季も２６日現在、９勝１４敗の負け越しで開幕へ臨みます。

昨年もカクタス・リーグはオープン戦最下位でした。

就任2年目のギブソン監督は「ウチは今季もアンダー・ドッグ」と、勝敗は

全く気にしていません。

今季はアスレチックッスから先発ローテ2番手に入る、右腕・トレバー・カヒル投手

を獲得、昨年２１勝4敗のエース、イアン・ケネデイ投手と両輪になります。

この強力先発コンビは、ジャイアンツのリンスカム、ケインと互角の

力を出す、と、期待されています。

中継ぎに大ベテランの斎藤投手（前ブリュワーズ）も入団。

昨年４５セーブのプッツ投手も健在。投手陣の不安はありません。

心配は昨年、足首の故障に泣いたＳ・ドルー遊撃手がまだ回復せず、

開幕は無理なようなので、遊撃はブルームキストが代役を

務めます。１番打者に予定されています。

ツインズから左打ちのクベル外野手も加入。ジャイアンツとの競り合いは

すごい激戦になりそうです。

昨年から移転した新キャンプ地「ソルト・リバー・フィールド」は、

最新の設備だ環境満点。ここで十分なトレーニングができた成果が

実ったようです。

”アリゾナ旋風”はまた期待できそうです。

了

今年こそのジャイアンツ、チーム分析第１５回

ジャイアンツは、何といっても4番のバスター・ポジー捕手が元気回復、

戻ったのが明るいニューズです。

昨年、好スタートを切ったのに、ポジーが対マーリンズ戦でホームに

突入した選手のハード・スライドで脚をやられる重傷。1年ぶりに

カムバックしました。「もう故障の後遺症はない。自信を持って

プレーできる」と、張り切っています。

ポジーが消えたあとは、打線が打てず、ダイヤモンドバックスに

追い抜かれてしまった昨年でした。

投手陣からサンチェス、内野のカブレラ、デロサ、ケピンジャー、

外野のロス、ロワンド、バーレル、ベルトランらが去りましたが、

肩故障のサンチェス二塁手も回復、遊撃には新鋭・クロフォードを起用、

1番・センターに快足のペーガン、2番にメルキー・カブレラを獲得、

大きな故障さえ出なければ、十分に優勝は狙えるメンバーです。

リンスカム、ケインの両輪は健在、ともに2年契約を延長しました。

先発５人のローテは不動。抑えにヒゲのウィルソン。

昨年、連日売り切れの人気だったＡＴ＆Ｔパークは今季も満員

続きになりそうな前売りの勢いです。

このファンの熱気で楽しめるのではないでしょうか。

了

ドジャースのシャトル・バス運行開始

ドジャースはこのほど、ユニオン駅とドジャー・スタジアムを往復する

「試合日運行バス」の開始を予告しました。

4月3日、オープン戦「ハイウェー・シリーズ」の対エンゼルス戦が

スタートです。Ｅメールの「ドジャース・ニューズ」での報道です。

片道１㌦５０㌣（約１２３円）のうれしい運賃。日本のバスは初乗り

１７０円か、２００円が普通なので、本当に安くて助かります。

ユニオン駅は鉄道、バスの集結地。広大な駅舎で、ここから

ロサンゼルスの各地へ行くことができます。ドジャース

の駐車場「Ｇ」が乗降場所。

ユニオン駅発は試合開始１時間３０分前から、

ドジャース発、ユニオン駅行きは試合終了後４５分まで

行きは１０分置き、帰りは３０分毎に出発します。

帰りは急ぐ必要はありますが、これで、マイカー以外の

公共路線利用者は助かります。

ロサンゼルス空港からユニオン駅行きのバスも常時運行

していますから、一気に球場へ行くのは可能になりました。

ドジャースとメトロのタイアップ事業。年間運行します。

タクシーで行けばかなりの金額になりますから（帰りもつかまえる

には大変）ドジャ－スへ行かれる方は、ご利用をお勧めします。

了

メッツ、4月5日の開幕戦で故・ゲリー・カーター捕手追悼式

メッツは3月２６日、「4月5日のホーム開幕戦（対ブレーブス、午後1時１０分）試合前、

故・ゲリー・カーター捕手の追悼式を行う」、と、発表しました。

カーター捕手はメッツが１９８６年優勝を飾ったときの主力メンバー。

2月１６日に亡くなられましたが、サンデー夫人、長男のＤ・Ｊ、2人の

娘、キミー、クリスティ－の家族4人を招いての式典。

家族で始球式を行う予定です。

カーター捕手の出身チーム、モントリオール・エクスポズは

すでに消滅して（ナショナルズへ）しまったため、メッツが

その功労を称えるのです。

この日、故障リハビリで長期休養していた、チームの花形

デビッド・ライト三塁手が初出場。初安打して復活をアピール

したのは、明るい材料です。

５０周年記念行事が多く予定されている２０１２年の新シーズン、メッツは

今度こそ、昨年の悪夢を吹き飛ばして欲しいものです。

了

フイルダーの抜けたアナは埋まるか、ブリュワーズ（チーム分析第14回）

看板スター、フィルダー一塁手がタイガースへ去り、ＭＶＰのブラウン外野手

も禁止薬物使用疑惑で灰色のまま。いきなりピンチを迎え、中地区

連覇は？になった感じのブリュワーズです。

フィルダーの後釜の4番には、カブスＦＡのアラミス・ラミレス三塁手を獲得

しましたが、フィルダーの抜けた一塁には、マイナーから昇格３年目の

マット・ガメル三塁手を起用予定です。

遊撃にはベタンコートに代わるアレックス・ゴンザレスを入れ、内野は

リッキー。ウィークス二塁手以外は、ガラリ一新です。

もうラミレスも３３歳。いわば、カブスが見限った？男なので、果たして

4番が務まるかどうか。それに、ラミレスはスロー・スターター。

毎年出足が遅いのです。

ガラード、グリンキーの先発両輪は健在。遅れていたマルコムも間に合い、

ウルフ、ナバーソンも無事。抑えのアクスフォード、Ｆロドリゲスのコンビも不動。

投手陣は何の心配もない中地区一番の充実ぶりなので、あとは

打線だけです。

「ガメルは三振も多く、守備も不安定。一塁へ転向しても、

とてもフィルダーのようにはいかない」と、レギュラー定着に疑問視する人もいます。

新打線を盛り上げるのは、新打撃コーチ、ジョニー・ナロンの腕次第です。

前売り人気は上々。今季も年間３００万人超えは確実なファン

のサポートは大きな力です。

今季も地区優勝に近い存在なのは間違いありませんが。

了