クーパースタウン野球殿堂入り選考をする、ベテランズ委員会
「ゴールデン・エラ・コミティー」(1947年から1972年の間に
いた野球関係者選考)は、12月5日、「ロン・サント三塁手が
選ばれた」と、ウィンター・ミーテイングの会見センターで
発表しました。
サントは昨年12月3日、ガンの併発症で70歳の生涯を閉じました。
ちょうど1周忌の殿堂入りです。
カブスの中心スターで知られた人気スター。カブスで14年間プレーし、
ホワイトソックスでも最後の1年プレーしました。
2243試合、打率・277、324本塁打、ゴールドグラブ賞5回
受賞、オールスター・ゲーム選出9回、その実績は文句ナシ
ですが、全米野球記者会の投票ではついに選ばれず、
今回の特別投票でついに晴れの日を迎えました。
この委員会(委員16人)は、全米野球記者会(委員11人)が選んだ、
この年代の候補者10人から投票しました。サントは15票の支持を
集めました。三塁手の殿堂入りは通算12人目、2005年の
ウエド・ボッグス(ヤンキース)以来になります。
「野球記者会の選考に漏れた人物を洗い出し、年代を
区切って表彰しよう」と、この委員会は、いわば救済に乗り出したものです。
ジム・カート投手(ツインズ)は10票で次点、メッツ監督で1969年
優勝のギル・ホッジス一塁手と、ホワイトソックスのミニー・
ミノソ外野手はともに9票で3位でした。
会見に出席した選考委員のトム・ラソーダ氏は「私も、これら
の方々は必ず殿堂入りできる、と信じているが、何分、
投票は散るので」と、苦渋の表情でした。
それにしても、元気なときに、サントさんには朗報を
届けたかった、ですね。カブスのTV解説でも人気があり、
この日、リグレー球場正面の電光掲示板には
「サント!殿堂入り!」のニューズがすぐに流れました。
了
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