10月4日(日)の閉幕へ、あと1週間。長いペナントレースは、いよいよフィナーレです。
USAツデー紙は「大差独走は優勝を約束しない」と、過去、ワンサイドで公式戦
を勝ち抜いてきたチームが、プレーオフでいかにもろいか、の歴史を解説して
いました。
最近では、2008年のエンゼルスは100勝、2位・レンジャースに21ゲームの
圧勝でしたが、地区シリーズはレッドソックスに1勝3敗で敗退。リーグ・シリーズ
にも進めませんでした。
1985年からの独走14チーム中、王座に就いたのは、1998年、パドレスを破り
ワールド・シリーズ優勝したヤンキースだけ、という意外な結果が残されています。
ツデー紙の写真を飾るのは、フィリーズのチャーリー・マニュエル監督
の浮かぬ顔の表情でした。
フィリーズはまだ地区優勝も決まっていないし、独走しているわけでもないのですが、
28年ぶりに王座に就いて連覇すれば、チーム125年の歴史で初めて
の快挙になるチャンスですから、注目を浴びるのは当然です。
問題点は投手陣。先発は何とかなりますが、救援陣が大ピンチなのです。
中でも、昨年、公式戦、プレーオフと、48セーブ完全成功の見事な
クローザーぶりを見せた、ブラッド・リッジ投手が、全然駄目だからです。
今季はセーブ失敗11、0勝8敗、防御率7・48の惨状。
昨年のフィリーズは8回までリードすれば79試合全勝だったのに、
今季は75勝10敗。リッジで逃げ切れない不振が優勝を遅らせている
のです。
マニュェル監督は「彼への信頼は変わらない」と、かばっていますが、
専門職のクローザーは簡単に代役を見付けるのは困難です。
このまま行けば、地区シリーズはロサンゼルスでドジャースと対戦。
短期決戦では、リッジが立ち直るか、どうか、に連覇は掛かります。
了
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