野球の遺宝箱(ラリンクアリー)委員会の本年度選考委員会は、会員の投票
で3人の入選者を決めました。7月19日(日)ロサンゼルス市パサディナの中央図書館
講堂で、関係者を招き、表彰式を行うことになりました。
同会専務理事のテリー・キャノンさんからEメールで連絡がありました。
今年は、ベーブルースの年間最多本塁打60本を更新、61本の大リーグ新記録
を作った、故ロジャー・マリス外野手(ヤンキース)難病を克服して活躍した
ジム・アイゼンリッチ外野手(ツインズなど)マイナーの左腕投手、ダルコウスキー
の3人です。
ダルコウスキーとは全く無名の存在ですが、1957年からマイナーの9年間
で995イニング、1400三振を奪った怪腕だった、そうです。
しかし、ノーコンでも有名で四球1354個を出した、とも言われています。
ある試合は7回で18三振奪取、与四球15個、という怪記録を作った、とも言われて
います。このユニークな経歴から選んだようです。オリオールズの支配下
選手でしたが、ついに、メジャーの夢はかなわなかった男です。
伝説では、あの大打者、テッド・ウィリアムス外野手が「私が対戦したマイナーの投手の中
で一番打ちにくい左腕だった」と,敬遠した、とも伝えられています。
ロジャー・マリスは不滅、と言われていたルースを抜いたため、大変な迫害
に合い、ヤンキースを去り、ガンで亡くなりました。
「マリスをクーパースタウンへ」の運動は今も続いていますが、未だに
殿堂入りしていません。その悲運を慰める表彰の意味も込められています。
掲額はこの図書館ライブラリーに常設されています。
特に展示の仕掛けはありませんが、会員の会費で制作された額には、愛情が
こもっています。
表彰式は午後2時から。見学自由です。パサディナ市は地下鉄も通り、
ゴールドラインのメモリアル・パーク駅下車、徒歩5分。アクセスの心配は
ありません。ホテルも多数あるので、1泊して、オールド・パサディナ、
ノートン・サイモン美術館など訪ねるのもいいでしょう。
了
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