大リーグ個人賞表彰の最後を飾るMVPは、15日、ナはジャイアンツのバスター・ポジー捕手、
アは3冠王のミゲル・カブレラ三塁手(タイガース)に決まりました。
個人賞受賞者の授与式は、来年1月19日、ニューヨークで全米野球記者会ディナー
で行われます。
昨年5月25日のマーリンズ戦でホームに突入してきた走者と激突、
左足を故障、以後を棒に振り、リハビリに専念してきたポジーは、
今季の素晴らしい復活は一生忘れられないシーズンになるでしょう。
ジャイアンツは故障再発を恐れ、決して無理はさせず、4番の重大ポスト
にいるだけに、3連戦の最後は一塁手で起用、さらに、適当な休みを
はさみ、慎重にプレーさせてきました。148試合の限定出場です。
ポジーもホームでクロスする走者との無用なぶつかりを避ける工夫を
身に着けて、故障ナシのシーズンを終えました。
この日の会見で、ポジーはヘッド・トレイナー、デーブ・グロシュナー以下の
メデイカル・スタッフに感謝の言葉を捧げました。
オールスター以降の後半は、打率・385、二塁打23、14本塁打の爆発
で優勝へ持ち込むけん引車でした。
今季は打率336で首位打者、24本塁打、103打点の見事な成績。
捕手の首位打者は、70年ぶり(1942年ボストン・ブレーブスのロンバルジー)
の快挙。今季はカムバック賞、シルバー・スラッガー賞も獲得しました。
1位票27(32人投票)の圧倒的な得票。
ポジーの構えは自然体で「投げやすい」、という評価です。ジャイアンツの
先発陣が好調なのも、彼の存在がいかに大きいか、分かります。
MLBコム、CBSスポーツラインのレポートでした。
了