松原 明の大リーグ

タイガースのカブレラ、３冠王ペース

タイガースの３番、ミゲル・カブレラ三塁手は、１８日のアスレチックス戦

に４打数３安打６打点の爆発。首位打者（・３３３）打点王（１２９）の２冠王。

この日は満塁本塁打、３９号。４０号の連発。アスレチックスに１２ー２の圧勝。

本塁打は自身初の４０本になり、打率もずっと首位だった、エンゼルスのホープ、

トラウトを抜いて単独トップです。

ＣＢＳスポーツラインのレポートです。

あとは４２本で首位のハミルトン外野手を抜けるか、この２本差を追いつけるか、

どうかに「３冠王」の期待がかかります。

ア・リーグで３冠王が誕生すれば、１９６７年のカール・ヤストレムスキー外野手（レッドソックス）

以来、実に、４５年ぶりになります。

「僕の打撃をチームに役立てたい。ここまできたら、何としても、ポスト・シーズン

に出たい。みんなで頑張れば夢はかなう」。

４番のフィルダーも２７号２ランで１００打点の大台に。このコンビは

両リーグ初の１００打点コンビ。しかし、２人の活躍でも、タイガースはまだ７８勝、

ホワイトソックスに「３差」２位のまま。すでに、ホワイトソックスとの直接対決は

終了、自力で抜くことはできません。「まだ十分残り試合はある」と、カブレラは

強気ですが。

了

 

試合開始が午後１０時４２分

１７日、シカゴ・リグレー球場のカブス対パイレーツのナイターは、

シカゴ地区を襲った嵐で、試合開始が３時間３７分も遅れる異常事態。

プレーボールは午後１０時４２分。パイレーツは３－０で勝利した

ときは、翌日の午前１時２８分。もうファンもほとんどいませんでした。

これは４連戦の最終日。雨で流してしまうと、日程を組み込むスキが

ないため、強行開催でした。

ＣＢＳスポーツラインのレポートです。

両方とも負けられない事情がありました。

パイレーツは連戦連敗で４位に落ち、ワイルド・カード出場どころか、

勝ち越しさえ危なくるなるピンチ。カブスはすでに負け越しが決まり、

このペースでは、１００敗を招く危機でした。

カブスはすぐ首位・レッズを迎える今週、「リグレーで胴上げはさせない」

と必死です。パイレーツはホームへ戻り、ブリュワーズとのワイルド・カード

争いのシリーズが開始。ナのワイルド・カードは８５勝もしている、ブレーブスが

ほぼ確定。他地区は２位を確保しない限り、夢は消えます。

あと２週間、地元ファンは祈る毎日です。

了

 

ブレーブス猛追、一気に５差

ナショナルズの独走か、と思われたナ東地区は、２位・ブレーブスが

ナショナルズとの直接対決に３連勝スィープ。一気に「５差」に追い詰めました。

ナショナルズは両リーグ最高の８９勝を挙げており、安泰なのですが、

ナ・リーグは最終節で逆転の歴史が多く、「あと２週間」といっても、

安心できないのです。

ブレーブスは昨年「ワイルド・カードは安泰」と、言われていたのに、

最後は連戦連敗。投打とも全く振るわず、カージナルスに最終日

に逆転を許してさらわれ、カージナルスはその勢いで王座に着く、歴史的

な異変を起こした、苦い思い出があるのいです。

１６日、先制２点打したブレーブスのウグラ内野手は「オレたちは

昨年の悪夢を忘れない。ナショナルズも油断していると、まさか

の異変が起きることを知らないと」と、コメントしました。

メッツも３年前は９月に失速、一気にポストシーズンのチャンスを

失っています。

「何が起きるか分からない」のが大リーグ。優勝マジックはナ中地区

のレッズが「５」で一番早そう。次いでジャイアンツの「８」。ナショナルズは

「１１」。アはすべて激戦。最後まで予断を許さない展開です。

ＭＬＢコムのレポートでした。

了

 

黒田投手、自己ベストの１４勝目

ヤンキースの黒田投手は、１６日、ホームの対レイズ最終戦に先発。

６回を４安打、２失点、三振１０個を奪い、自己ベストの１４勝目。

ヤンキースはこれでレイズとの差は「５」に開き、２連勝で首位を

確保（オリオールズも敵地でアスレチックスにスィープを免れ

１差の２位）しました。

黒田は「三振が多いので（僕のペースでない）気持ち悪かったが、途中から

しっかり打たせた。１４勝を喜ぶより、僕が、これで２００イニングを超え、

チームに貢献した、と思えるのが大きい」と、コメント。

イチローは途中出場。送りバントを決め、勝利に結び着けました。

激闘はまだまだ続きますが、パワーとスモール・ボールを

かみ合わせたヤンキースの隙のない攻撃。４万３４８９人の地元

ファンは拍手でした。

ＭＬＢコムのレポートです。

了

 

イチロー、ヤンキース入り初の１番

いつも７、８、９番が指定席だった、イチロー外野手は、１５日のレイズ戦、

この日は「１番」に起用され、４打数１安打、１得点でした。

レイズ先発、シールズに３割を超す打率を買われた、ようです。

１番のデレク・ジターが足の故障で大事を取り、ＤＨ、２番で出場

したため、前日から「１番で行くゾ」と、告げられていました。

「何番でも緊張する。オヤ、ジターは無理なのか？とも思ったが、

彼が出られて良かった」というコメントです。

先発・ノバが６回２失点の力投。４投手のリレーで５ー３と、逃げ切りました。

必死に追うレイズとの、大事な３連戦の第２戦。これで、レイズとの差は「４」に

開き、このシリーズ中に３位転落のピンチはなくなりました。

明日の最終戦を終われば、もう、オリオールズ、レイズとの直接対決

はすべて無くなります。

すでに「８２勝」。最悪でもワイルド・カードは確保できる位置です。

前日、エース、ＣＣサバシーアで落としているので、貴重な１勝でした。

ＣＢＳスポーツラインのレポートでした。

了

 

ジター、ついにメイズに並ぶベスト１０入り

ヤンキースの１番・デレク・ジター遊撃手は、１３日のレッドソックス戦で

７回に駄目押し中前タイムリー。ついに、ウィリー・メイズ外野手と並ぶ

歴代１０位の３２８３安打を記録しました。

「スペシャル！安打だけを考えればそうだ。今のヤンキースは

オリオールズに並ばれる苦しい位置。勝たねばならない。

勝利しての記録ならスペシャル」と、言うのです。

ヤンキースは２－０でレッドソックスを破り２連勝しました。

８月１３ー１５日以来のこと。連勝できないまま、追いつかれていた

のです。その苦境を破るジターの快打です。

前日から左足首をいため、普通なら休むはずですが、頑張るジターの

態度はものすごいファイトですね。

「彼こそヤンキースのリーダー。お手本だ」と、ジョー・ジラルデイ監督。

今季の安打１９５本は大リーグ１位。これで９試合連続安打。

「メイズに並ぶとは、まさにアメイジング！彼の成績はすごい」と、重ねて言う

ジラルデイ。

３８歳で衰えを知らぬジター。今週には故障休養中の左腕、ペテイト

も戻ります。あと、ティシエラが回復すれば、ヤンキースの戦力は

整います。

オリオールズは延長１４回、レイズにサヨナラ勝利。ともに８１勝。ピタリ並走です。

３０００本安打、２５０号本塁打、３００盗塁、１２００打点の４つを記録して

いるのは、メイズとジターだけ。現役を引退したら、間違いなく、ジター

も殿堂入りでしょう。

ＭＬＢコムのレポートでした。

了

 

レイズは不満、日程はウチには不利

２０１３年の日程は１２日に公表されましたが、レイズのオーナー、

スチュワート・スターンバーグ氏は「ウチには不利な日程だ」と、

さっそく不満をもらしました。

同じ地区同士は１９回対戦しますが、これだと、どちらかのチームは１試合

多く開催します。この１試合の差が問題、というのです。

レイズは東地区の相手４球団には、ホーム・ゲームは、レッドソックス、

ヤンキースには各９試合、オリオールズ、ブルージェイズには各１０試合。

その上、レッドソックスとの３シリーズは、いずれもウィーク・デー。

ヤンキースとの３シリーズは、５月と８月はともに週末開催、ウィークデーは

４月だけです。

「いつも、どのカードでも満員になる、ボストンやニューヨークがいいが、

ウチはウィークデーはファンが来ない。これが辛い。その上、追い込みの

９月はホームが１１試合、ロードは１７試合。不利だ」。

別にレイズだけに不利な日程にしたわけではないはずなので、

言い分はわかりますが、日程の変更はできないでしょう。

こういう条件で戦ってきても、２回も地区Ｖ、ワイルド・カードも

出たレイズです。来季の逆境からの進出に期待したい、

ものですが。

ＣＢＳスポーツラインのレポートです。

了

 

２０１３年公式戦日程原案決まる

ＭＬＢは１２日、２０１３年新シーズンの公式戦日程原案を公表

しました。まだ、開始時間など細部は未定で、今後テレビ放映と

調整しながら、順次明らかになります。

今季の公式戦がまだ閉幕していないのに発表したのは、

各球団の前売り準備のためで、これで、チームもファンも計画は立て易くなります。

３０球団はすべて、この原案をホーム・ページで公表、シーズン・チケット

の前売り開始に備えています。大々的にＰＲしながら、どのように、新年度

のチケット値段を決めるか、注目されます。

今季は４月６日に開幕しましたが、来年は１週間繰り上がり、

４月１日、同時開幕（１試合は３月３１日）します。

閉幕は９月２９日。２年連続水曜日閉幕でしたが、昔に戻り

日曜日が公式戦の最終日です。

来年は初めてアストロズがア・リーグへ移転。両リーグとも１５チーム、

３地区はすべて５チーム編成になりました。

このため、１チームは常に相手がいないため、毎日、インターリーグを行う

史上初めての公式戦日程になりました。

その交流試合第１弾はレッズ。４月１日、シンシナチにエンゼルスを迎えます。

インター・リーグは各球団２０試合ずつ、同じリーグの同地区同士は

７６試合、他地区相手は６６試合。これで１６２試合になります。

ア西地区加入したアストロズは、開幕戦は「テキサス対決」レンジャーズ

を迎えて、４月２日から３連戦。

歴史的なカードは、６月１８、１９日とヤンキー・スタジアムへ行く

ドジャース。ドジャースがブルックリンからロサンゼルスへ移転して

以来のニューヨーク訪問になりました。

ドジャースはライバルのジャイアンツをホームに迎えて４月１日に

開幕の３連戦がスタート。ヤンキースもレッドソックスをヤンキー・スタジアム

に迎えて３連戦。「第８４回オールスター・ゲーム」は７月１６日、ニューヨーク

のシテイ・フィールド。

早く全日程の詳細を知りたいものです。

ＭＬＢコムの公式発表でした。

了

 

青木、攻守に活躍、ブリュワーズ５割へ

ナ中地区に波乱が起きそうです。

快進撃のブリュワーズは、１１日、ブレーブスを迎えて２連勝。

４月２４日（９勝９敗）以来の５割復帰です。

首位・レッズは２位・カージナルスに１０・５差を付ける独走。

ブリュワーズはまだ４位ですが、カージナルスも、３位・パイレーツ

も息切れ気味。ブリュワーズが２位へ上がるチャンスは出て来ました。

１番の青木右翼手は攻守に光ります。

１ー０の７回表、右翼へのライナーを好捕。ピンチを未然に防ぐファン・プレー。

「僕はみんなのように、体は大きくないので、ジャンプしてボールをつかんだ

ときは、ヨシ、と思った」と、息を弾ませて言うのです。

さらにタイムリーの二塁打（３０本目）も。前日もチャンスに２点二塁打。

いまや、ブリュワーズに欠かせない選手になっています。

「投手も守備も一丸になってきた。希望が出てきたからには

進むのみです」と、ロン・レニキ監督。連戦の疲労でバットが

振れなかった青木も好調になってきました。

昨年は地区１位だったのに、リーグ優勝、ワールド・シリーズも

カージナルスにやられ、無念の涙を呑んだブリュワーズ。

右腕・エース、グリンキーをエンゼルスへ放出したアナも

埋まってきました。

２年連続、ポスト・シーズン進出も、あとひと息です。

ＣＢＳスポーツラインのレポートでした。

了

 

シュワルター監督の頭脳作戦

昨年の最下位から一気の地区争いへ、オリオールズのバック・シュワルター監督

の巧みな指揮ぶりが評判になっています。

チームの改造、投手陣立て直しの成功も大きいのですが、彼は審判団の傾向、

クセ、技術を分析、特に主審は「ストライク・ゾーンが広いか、狭いか、

前半と後半は」のデータを集めて、ナインに「今日は打ち急ぐな、待て、早めに行け」

という細かい指示を下し、流れを引き寄せる作戦を展開して、ここまで来た、

と、ＣＢＳスポーツラインのペリー記者はレポートしています。

野球はデータ通りに行くとは限りませんが、こういう作戦も結果を出せれば

面白いものです。

さすがは頭脳派、シュワルター。このままなら「ア監督賞」の有力候補です。

１０日、ア東地区の５球団は全休。１１日からは、オリオールズはレイズと、

ヤンキースはボストンへ、３強は９月決戦のスタートです。

ヤンキースのティシエラ一塁手は、再び、ふくらはぎの痛みで休養、

再起はさらに先になりました。いつベストメンバーはそろうのか、

わかりません。老化現象の目立つヤンキースは、この苦境を

どう切り抜かるのか、心配です。

了