松原 明の大リーグ

メモラビリアの宝庫、「ザ・グリーン・ダイヤモンド」

何気なしにレッズのホーム・ページを検索していたら、作文コンテストで優勝、その受賞者が

招待されて訪問した、レポートがありました。

「ザ・グリーン・ダイヤモンド」というギャラリーです。

そのホーム・ページを探し当ててチェックすると、何と、まさに驚きのメモラビリアの

ものすごい展示を発見。場所はシンシチナチ市の北東郊外、モンゴメリー・ストリート沿いの

ビルが博物館になっていて、その中は全館、天井からぎっしりの遺産、

ベーブ・ルーズ、ロベルト・クリメンテ、ピート・ローズらの貴重な品が詰まっているのです。

ここは会員制。一般には公開しない秘境なのです。

会員登録しても，年間、限られた日しか鑑賞できない、それも、全部は公開

していない、という秘密の世界でした。

シンシナチは最古のプロ野球誕生の地。歴史は古く、野球メモラビリアの宝庫が

あっても不思議ではないのですが、いつ、どうやってコレクションができたのか、

まさに、呆然とするような、不思議の世界でした。

シンシナチ市モンゴメリー・ストリート９３６６番地。ケビン・マンレーＧＭが運営

を取り仕切っています。ホーム・ページに申し込み書がありますが、

果たして外国から受け付けてくれるのかどうか。

モンゴメリー・ストリートは、シンシナチ市のダウンタウンから、相当離れていて

公共交通の便はありません。車で行くしかんないようです。

了

マリナーズ始動

全球団のトップを切って、マリナーズはアリゾナのキャンプ地、ピオリアに

１１日集合。バッテリー組はいよいよスタートです。

ノン・ロスターの選手が２６人も。登録選手４０人との激しい競争が始まります。

マリナーズは日本で公式戦開幕に備えて早めのキャンプイン。しかし、

東京で対戦するアスレチックスはまだ動いていません。

マリナーズは、この大多数から絞るため、３つの紅白戦を追加、カクタス・リーグの試合

も追加して、メンバーを早く決めたい意向です。招待組の投手は１６人もいます。

ジャック・ズレンシックＧＭも陣頭指揮です。

投手陣には、マイナー契約で参加のケビン・ミルウッド投手は、この日、参加

の選手では最年長の３７歳。これも招待組のＴ・ウォーカーは１９歳。その差１８歳。

3月2日にはオープン第1戦、アスレチックスとの対戦が予定されています。

松井はきょうも位然として音沙汰ナシ。

これではキャンプインはもうビザ取得も間に合いません。

果たしてどこから声がかかるのか、ゼロか、心配は増すばかりです。

了

マスコット人形もキャンプイン

ブリュワーズのキャンプ準備のトラック２台が、９日、ミルウォーキーのミラー・パーク

から、アリゾナへ一路出発しました。

この中には、いつも、公式戦の合間に登場する、名物になっている「ソーセージ・レース人形」

も積み込まれました。

「彼らは開幕に備えて、少し、トレーニングが必要だからさ。スタッフと一緒に行く

んだ。もっと経験を積むために」と、ジョークも出る旅立ちでした。

アリゾナ州のメアリーヴェール・ボールパークは、フィニックス市の西にある

総合施設。もう準備万端でナインを迎えます。

バッテリー組の集合は２月２０日、全員集合は２５日。新参加の青木外野手も

最初から合流の予定。トラックの２台目は裏方の道具が中心で、ショーの役目

を担う「ソーセージ・レースのぬいぐるみ人形は、オープン戦のイニングの合間に

ファンを楽しませる予定です。

１９９８年からブリュワーズは専用のホームタウンです。ここでは、年間、

リハビリ・センターとして使用。故障者の再起へのトレーニング・センターにもなっています。

今だに薬物疑惑のブラウン外野手の是非は？のままです。始動へあと２週間しか

ありません。ギリギリの解決はあるのでしょうか。

了

アスレチックスのオーナー、辛い！

アスレチックスのオーナー、ルー・ウルフ氏は、８日、サンノゼ・ロータリー・クラブ

で講演、「私たちはオークランドを出て、サンノゼに移転したい。今の環境は、

非常に辛い、耐えがたい状態だ。いまは、ＭＬＢの決断を待つしかない。

近々、決断される、と思う」と、地元市民に訴えました。

ＥＳＰＮの報道です。

「ジャイアンツ、ＭＬＢの承認がなければわれわれは動けない。何も解決できない

立場にある。移転できたら、「サンノゼ・アスレチックス」、と改名し、いま、

ここでプレーしている、サンノゼ・ジャイアンツ（Ａ級）とも共存できる」とも

附け加えました。

この日は、マスコットもサンノゼ・アスレチックスのスタイルで昼食会に

姿を見せ歓迎されました。

万一、破談のときは「身売り？再度の移転は？」いまは、何も考えていない

そうです。ロサンゼルスの不動産経営で成功したウルフ氏も、今や、八方ふさがり

の状態。これををどう切り開くのか？

長年、専用球場がなかったマイアミも、３月にはついに新球場が完成、誕生します。

大リーグ３０球団で、取り残されたのは、アスレチックスだけです。

救いの神は現れるのでしょうか。

了

ハミルトンの教育係はケリー大学コーチ

レンジャーズは７日、アルコール依存症が発覚した、ジョシュ・ハミルトン外野手

の新たな教育係に、元アラバマ大学コーチ、シェーン・ケリー氏を招き、

ニューヨークへ検査に出発したハミルトンに同行させました。

ケリー氏はアラバマ大学、ロイヤルズ・コーチの経験があり、昨年は高校の

コーチ。幅広い選手との接触の経験があり、全米から適任者を捜していた、レンジャーズは

「彼こそハミルトンのいい相談役になってくれる」と、採用したようです。

「ハミルトンが自主独立しなければならない。その依存する体質を

正しい道へ導ける人を求めていた。あくまで、彼自身が解決しなければ成功しない。

ケリー氏が、いいアドバイザーであって欲しい」と、ジョン・ダニエルズＧＭは話しています。

キャンプイン目前、看板打者が崩れてしまっては、レンジャーズは大ピンチです。

果たして、つい、酒の誘惑に負けるハミルトンを、支えることができるのか、

ケリー氏の役目は重大です。

了

マネー・ボールのビーンＧＭ、２０１９年まで延長

アスレチックスのオーナー、ルー・ウルフ氏は７日、ビリー・ビーンＧＭ、マイケル・クローリー会長

の２人との契約を、２０１９年まで延長する、考えを明らかにし、ＡＰ通信へＥメールで知らせ、

全米へニューズは流れました。

成績不振だと、すぐに終われる運命の厳しいＧＭ職で、”あと７年”も続ける、

とは異例の長期政権人事です。

「彼のリーダーシップ、クラブへの貢献度を評価している。新たな新天地への移転の

大目標を完遂するためには、彼はは必要な人材だ」というオーナーの意向です。

ビーンは１９９７年からＧＭに就任、斬新なアイデアのチーム改革は「マネー・ボール」の

本で一躍有名になり、映画化されるほどの人気を呼びました。

アイデアは必ずしも成績に反映されませんが、オーナーの信頼がいかに厚いか、が

この契約延長で良く分かります。

ビーンは今年４９歳。いまの目標は２０１４年までに新球場へ移転、新たな市場開拓

を目指す方向ですが、第１候補のサンノゼ市は，ジャイアンツが「ウチのテリトリーを

犯すな」と、断固反対を続け、１１月のオーナー会議でも、移転は何も進行しませんでした。

果たして、どうやって道を切り開くのか、見守るしかありませんが。

了

ブレーブス、復古調ユニホーム披露

ブレーブスは、１９６６年、ミルウォーキーからアトランタへ移転した当時の

ユニホームを再現、今年から週末の金、土の２日間、着用するプランを

披露しました。ＭＬＢコムで伝えられました。

２月６日、ホーム球場、ターナー・フィールドの「７５５クラブ」で、チームの英雄、

ハンク・アーロンさんを招いて公式会見で，明らかにしました。

新ユニホームは、クリーム色の淡い生地に赤のブレーブス名が横に入るデザイン。

足が不自由なため、杖を着いて姿を見せたアーロンさんは「ビューテイフル！」と、

モデルの３スター（チッパー・ジョーンズ三塁手、ダン・ウグラ二塁手、

ブライアン・マキャン捕手）に拍手を贈りました。

アーロンさんは２月５日、７８歳の誕生日を迎えたばかり。

「昔は厚地のフランネル生地のユニホームだったが、今は、本当に

生地もデザインもいい」というアーロンさん。

そのお祝いを兼ねたイベントでした。

アトランタ移転当時は、胸にトマホーク・チョップのマークが、大きく

着けてありましたが、先住民の抗議で撤廃、左袖に着けるだけにとどめ

ました。

ホームの白はそのまま、月曜日から木曜日まで着用。日曜日は赤。

ボストン、ミルウォーキー、アトランタと移転してきたブレーブス。

昨年はワイルド・カードをほぼ手中にしていたのに、ゴール目前の

５連敗でカージナルスにさらわれる悲運。今年こそ、の願い

を込めたユニホームでもあるのです。

了

テッド・ウィリアムス殿堂入り、父フィルダー

レイズのホーム「トロピカーナ・フィールド」の内部にある、「テッド・ウィリアムス

打者の殿堂」に、５日、セシル・フィルダー（元タイガーズ）テイノ・マルチネス

（ヤンキース）の２人の一塁手が選ばれ、表彰式が球場で行われました。

２人とも通算３００本塁打以上の強打者。フィルダーは４８歳。

阪神から帰国したあとの１９９０年、９１年に２年連続本塁打王、打点王の

２冠王。４４歳のマルチネスはヤンキースで４回もワールド・チャンピオンに

なった中心打者。現役１６年間で通算３３９本。フィルダーは１３年間、

３１９本。

この殿堂は、テッド・ウィリアムスが個人で偉大な打者を選び、表彰して

きたもので、２００２年にウィリアムスが亡くなったあとは、

博物館の維持運営に困ったため、レイズが支援、球場内部に移動、建設したものです。

これまで、ベーブ・ルースを始め、名だたる打者１２人が、この殿堂入り

しています。日本の王貞治さんも、海外からただ１人殿堂入りしています。

レイズの試合観戦に行けば、だれでも、自由に鑑賞できます。

タイガースへ移籍した、息子、プリンスの成長を、父は見守るようです。

一時、不仲を伝えられましたが、父は応援してゆくそうです。

了

やるぞ、レッズ

ナ中地区のレッズは意気盛んです。

昨年は開幕ダッシュで首位にいたのに、５月中旬の６連敗で３位に落ちて

からは、ついにそのままでした。

しかし、このオフに情勢は一変。首位ブリュワーズは４番のプリンス・フィルダー

一塁手がタイガースへ去り、２位でワールド・シリーズ優勝のカージナルスも

３番のアルバート・プーホルス一塁手がエンゼルスへ。トニー・ラルーサ監督、

デーブ・ダンカン投手コーチの２人が辞めてしまいました。

この２強の戦力ダウンで、いきなりレッズに運が廻ってきた感じです。

オフは投手陣に重点を置く補強が成功。２０１０年以来２年ぶりの地区Ｖは

絶好のチャンス。野手は不動だからです。

ファンへアピールする、３台のツアー・キャラバン・バスは、シンシナチ周辺を巡回。

ウォルト・ジョケッテイＧＭは「優勝を争える戦力は整いました」と、

ファンに応えました。ダステイ・ベイカー監督は５年目を迎え

「１９７０年代の”ビッグ・レッド・マシン”再現の手応えを感じる」

と、強気の姿勢です。

ホームのグレート・アメリカン・ボールパークでは、様々な催しがあり

ますが、１８日には、シンシナチから誕生した、ウィリアム・タフト大統領

を記念した集会も行います。タフト大統領は、始球式をやった始初めての

大統領。ホーム開幕は４月５日。中地区はさらに激戦になりそうです。

了

ヤンキースＧＭ離婚訴訟に

ヤンキースのブライアン・キャシュマンＧＭは、４日、メアリー夫人から離婚訴訟

を起こされる大ピンチ。前日、ルイーズ・ネースウェーさん（３６）から嫌がらせ行為

を受けていたのが判明。この婦人とは別れた形になったのですが、いわば不倫が、ついに

明るみに出て、メアリー夫人から「もう離婚します」と、なった、と、報道されています。

夫人とは１年以上も別居状態だった、ことも暴露され、ＧＭは隠されていた私生活

が表に出てしまい、苦境に立つばかり。

今は、補強も最終段階。ＤＨの補強は決断できるのか、投手の補強はいいのか、

まだ、チーム作りの仕上げが出来ていません。

ＣＢＳスポーツラインには、左手のひじを突いて憮然とした表情のキャッシュマンＧＭ

の写真がクローズアップされています。

この件に関しては「プライベートなことはノー・コメント」と、何も出ていません。

さて、心機一転して、新たな道は開けるのでしょうか。

了