ナ・リーグのサイヤング賞は、17日、全米野球記者協会員の
投票が発表され、ドジャーズの左腕、23歳のクレイトン・カーショー
投手は、投票32人中、1位票27を獲得、207ポイントで初受賞
しました。
すでにゴールドグラブ賞も受賞しており、このダブル栄冠は、1988年
のオーレル・ハーザー投手以来の快挙です。
ドジャースは歴代優秀な投手が生まれる投手王国ですが、
「あのコウファックスの再来のような輝く1年だった」と、
昨年までのドジャース監督、ジョー・トーリ氏は絶賛
しています。
今季のナ・リーグはフィリーズのロイ・ハラデー(19勝6敗)
クリフ・リー(17勝8敗)ダイヤモンドバックスのイアン・ケネデイ
(21勝4敗)と素晴らしい投手ぞろい。その中で「投手3冠王」
になったカーショーの成績は見事でした。
最多勝利はケネデイとタイの21勝ですが、防御率(2・28)
最多三振奪取(248)。ホーム12勝1敗、後半戦13勝1敗、
ライバルのジャイアンツに5勝0敗、2年連続サイヤング賞の
テイム・リンスカムとの投げ合いは4戦4勝の完勝でした。
この日は室内ではなく、ドジャー・スタジアムの芝生で異例の戸外会見。
球団は名アナ、ビンス・スカリさんが司会、フェルナンド・バレンズエラ、
ドン・ニューカムの往年の受賞者、盗塁王のモーリー・ウィルス、
現役のMVP候補、マット・ケンプ外野手、ジェーム・ロニー一塁手
を呼ぶ豪華キャストで出迎える演出。
結婚したばかりのエレン夫人と手をつないで壇上に上がった
カーショーは笑顔いっぱい。
「子供のころからいつかはメジャーへ、と、夢見ていたが
サイヤング賞は夢にも出なかった。すべてはバックの協力の
おかげです。ケンプはいつも得点をサポートしてくれた。みんなの
助けには感謝、感激です」。
「ラスト2ヶ月は良かったが、やっと3位ではポスト・シーズンにも
届かなかった。来年は打撃も、盗塁もチャレンジする」。
ドジャース・ブルーの青空の下、幸せいっぱいの
カーショーでした。
了
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