11月17日、ミルウォーキーで開催された年次オーナー会議
で、ナ中地区のアストロズが、ア西地区へ配転、両リーグとも
15球団、6地区すべて5球団編成へ、大転換が決まりました。
1998年、当時のミルウオーキー・ブリュワーズがアからナへ
加入以来、の編成換えです。
新体制は2013年からスタートします。
これで、レンジャーズとアストロズの”テキサス対決”が年間
組まれることになりました。
これは、アストロズの身売り交渉(6億1000万㌦=約470億円)が成立、
その買収に当たった中心人物、ジム・クレーン氏がこの移転条件を呑む、
ことを前提に成立したものです。
これで、30球団制度になってからの懸案だった、全地区の公平化
が実現することになります。
しかし、こうなると、ともに15球団の奇数編成になるので、必ず1球団
は相手がなくなるため、開幕から閉幕まで、毎日、インター・リーグ
を組まないと、日程をこなせなくなります。その日程をどうするか、
今後、1年間を掛けて試案を作ります。
いま出ている案は、同じ地区同士は16試合対戦(ホーム8)
他の地区とは8回(ホーム4)対戦。インター・リーグを18試合組む
(3連戦6カード)。これで162試合の日程ができます。
つまりいままで、5、6月にやっていた、インター・リーグの集中開催が
なくなるので、セリグ・コミッショナーは「いつも、交流戦から人気が
盛り上がり、そのまま後半戦へ、という楽しみが消えるのは
どうかな。試案が出てからよく検討したい」と、複雑な様子です。
セリグ氏は「ポストシーズン出場チームを両リーグ1チームずつ
増やし、10チームが参加する日程は、2012年にはトライ
したい」意向もありますが、すでに、2012年公式戦日程は
完成しているので、この案も2013年からスタートでしょう。
どういう原案がまとまるか、しばらく見守りたい、と、思います。
了
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