セントルイスへ戻った、26日、ワールド・シリーズ第6戦は、雨の可能性が高い
ため、順延されました。
この雨中止は、カージナルスには幸運の歴史があります。
2006年の第4戦が1日延びて以来、5年ぶりの中止ですが、
この年、タイガースと対戦、2勝1敗とリードしたあとの第4戦。
ホームへ戻ったカージナルスは、一気の3連勝、4勝1敗で優勝しました。
この日の雨天中止決定は午後2時30分です。
「ファンに早めに伝え、球場に来てから、試合中断をするのは避けたかった」と、
MLBジョー・トーリ副会長は説明しました。
2006年と舞台はそっくりです。王手を掛けられても、
エースカーペンターは、この順延で第7戦に使えるメドが立ち、
ラルーサ監督は、笑顔で応えました。
第5戦の「ブルペンで電話の伝達を聞き違い」という
ラルーサ監督の説明は納得できませんでした。
これではブルペン・コーチは悪者になってしまい、立つ瀬
がありません。
「すべては、監督の責任ではないか」と、疑問に思っていたところ、
再び、ラルーサは釈明。「私の説明不足。私の責任です」
と、言いました。
聞き違いのミスなら、ベンチには腹心のダンカン投手コーチ
がいるのですから、すぐに、気が付くはず。ダンカンは何も
監督に進言しなかったのは、このリレーは予定通りだったの
ではないでしょうか。
「諸君は何故、右のナポリにモットをぶつけないのか、
と思うだろうが、重大なのは得点が2-2のタイで動いて
いない点だ。だから続投(左腕・レプジンスキー)させた」
と、台所事情を説明しました。
今回、カージナルスの3敗はすべて救援投手の起用失敗
です。すでにカージナルスは「ポスト・シーズンに救援投手65人起用」
の新記録を続行中です。この救援リレーは、常に綱渡りのサーカス。
どこで投手が失投しても不思議ではありません。
いさぎよく監督の起用責任を認めたラルーサ。さて、逆転優勝は
起こせるか?、どうでしょうか。
了
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