ブリュワーズは「ホームへ帰れば」と、意気込んでいた
ミラー・パークで完敗。公式戦は「6差」も付けたカージナルス
に敗れ、1982年以来の夢は消えました。
この日、満員のファンは、8回裏、二塁ゴロに倒れ、
4打数ノーヒットに終わってベンチへ戻る,フィルダー一塁手
へ、全員立ち上がり、スタンディング・オベイション!。
この暖かい声援、拍手にうれしかったのか、フィルダーは
試合後、晴れやかに話しました。
「この1年、われわれはベストを尽くしてここまできた。
ナインの仕事ぶりは見事だと思う。今日はカージナルスに
拍手を贈るしかない。彼らは攻守走、すべてウチを上回った。
勝負の結果は仕方がない。胸を張って、シーズンを終わりたい」。
ファンの声援は1年間、チームを前進させてきた主砲への感謝の意味
もあるでしょう。また「来年もいてくれよ」という願いも
込められています。今後、フィルダーに勝るパワー・ヒッター
が現れるかどうか、だれにも分からないのです。
ブリュワーズはチーム勤続30年、グラウンドキーパー主任
のゲリー・バンデンベルグさんを称えるパッチ「GV」を袖
マークに付けてシリーズに臨みましたが、報いることは
できませんでした。
バンデンベルグさんは59歳の若さで病に倒れ、10日、
帰らぬ人になったのです。
ミラー・パークは、4万3926人のファンが最後まで
応援しました。このファンの後押しがある限り、来年も
また、ブリュワーズは頑張るでしょう。
了
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