テキサスに舞台を移した、ワールドシリーズ第3戦、天気が心配され
ましたが、何とか開催。カージナルスは17安打、4本塁打の猛攻、
相手のミスからめて、何と16ー7の圧勝。2勝1敗と
リードし、敵地胴上げの可能性も出てきました。
いや、プーホルズは、ものすごいホームランの連発です。
これぞスラッガー、という当たりがスタンドの奥深く
飛んでゆくシーンは、素晴らしいものでした。
6回、レンジャーズのオガンドからカウント1-1後の3球目、
左翼上段へ3ラン、7回は初球をセンターへ2ラン、
9回にもカウント2-2からまた左翼へ2ラン。
フォックスの中継テレビは「マンモス・ホームラン!」と、絶叫
するほどの6回の第1号でした。
「1試合3本塁打」の偉業は、ナ・リーグの選手では
史上初めてで、ベーブ・ルースが、19236年、1928年
の2回達成、レジー・ジャクソン外野手(ともにヤンキース)が1977年、対
ドジャース戦に旧ヤンキー・スタジアムで記録しました。
「3打席連続はそのジャクソン以来、史上2度目」です。
ジャクソンは4、5回に右翼へ連続、いずれも初球狙いで、
8回にもセンターへ特大アーチ(6、7回は打席が廻って
こない)の快挙。3打数3安打5打点でした。
この豪打で、レジーには「ミスター・オクトーバー」の
異名が附いた、のです。
プーホルズの1試合5安打、6打点とも、ルース、レジーを
しのぐものです。
第2戦に負けてノーヒットだったときは、沈黙したままの
プーホルズも、この日はなめらか。
「私が引退に近くなったら、”いやー、あの年は、いい
シーズンだったな”と思い出すだろう。楽しい記憶で」
と、コメント。「ジャスト・プリテイ・スペシャル」とも言う
のです。
「偉大なルース、レジーと仲間入りは、プリテイ・グッド!」
とラルーサ監督も脱帽です。
一塁塁審の誤審で併殺が成立せず、4回の大量失点を招いた
レンジャーズも、こうも打たれては言葉はありません。
塁審はリプレービデオを見てミスを認めましたが、もうあとの祭り。
昨年、ジャイアンツにも、いいようにかき回されたレンジャーズ。
今季も悪夢は続くのでしょうか。
了
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