20日、ワールドシリーズ第2戦。
9回”あと3人”と、追い詰められた土壇場でレンジャーズは
踏みとどまり、シリーズを1勝1敗のタイに持ち込んで、テキサスへ戻ります。
鮮やかな逆転勝利。同点のハミルトン、決勝点のヤング。
3、4番はきっちり外野犠牲フライを打ち上げ、勝利を呼び込み
ました。
「あの場合、大きなことを望まない。同点にするには、外野フライ
しかない。初球から狙っていた」と、今シリーズ不振のハミルトンは
冷静でした。ヤングも同じです。「これがシーズンを勝ち抜いてきた
レンジャーズのチーム・プレーさ」。
きっかけは1番・キンスラーの出塁です。左中間へテキサスの
シングルで出塁すると、2番のアンドラスは送りバントと見せかけて
やらず、3球目にキンスラーが2盗。モリナ捕手の素早い二塁送球をくぐり
ヘッド・スライドで間一髪セーフ。
「手を伸ばして一瞬速かった。送球が良かったので、
アウトになればすべて終わり、と必死のスライデイングだった」と、
キンスラー。2番のアンドラスも中前にテキサス安打。
センターのバックホームをカットマンがいないのを見逃さず、
そのまま2塁へ進み、この2、3塁にしたチャンスが運命を分けたのです。
この日、再三の好守を見せたこのコンビ。「ウチは打撃だけ
ではない。こういう連携プレーで勝つて来たんだ」と、誇るアンドラス。
レンジャーズ会長、ノーマン・ライアン氏は「ウチは今年は
6戦で勝てる」と、この日、予言しました。
さて、テキサスへ舞台は変わります。
8回まで0ー1で9回に逆転したのは、1985年のロイヤルズ以来、
26年ぶり、史上3回目、という歴史があります。
その1985年、勝てば優勝を目前に、負けたのはカージナルス。
その年、最後の7戦も落とし、3勝4敗で夢は消えたのです。
了
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