9月13日は、まさに「記録デー」でした。
ヤンキースのクローザー、マリアノ・リベラ投手が、史上2人目
の通算600セーブ達成の偉業。
レッドソックスの大ベテラン、チィム・ウェークフィールド投手が
涙の200勝利ゴール。
さらに、タイガースの豪腕、ジャステイン・バーランダー投手
が独走の23勝、チームは11連勝で地区Vのゴール目前。
いや、すごい記録ラッシュの1日でした。
シアトルでヤンキースは3-2でマリナーズを振り切りました。
9回裏にマウンドに上がったリベラは、先頭の代打、
WMペーニアを三振、1番・イチローに左前シングルを
許しましたが、2番・シーガーも三振。3番・アックレー
の打席でカウント、ワンボールから二塁へ走った
イチローを、マーチン捕手が二塁ベース上の
ジター遊撃手へストライクの送球。ピタリと刺し、
ゲーム・セット。
ベンチから全員が飛び出し、次々にリベラに抱きつく
喜びようでした。
「ヤンキースにいて、こういうチャンスを与えられたのは
感謝したい。ナインのお陰だ」と、控えめに言うリベラ。
1997年に正式にクローザーに抜擢されてから、実に
15年間、最低でも28セーブ以上を挙げてきた成功ぶりは
ものすごいものです。
防御率1点台の年は10年も。3点台に落ちた年は
2007年の1年しかありません。
つまり「彼がマウンドに上がれば必ず逃げ切れる」ほど
の信頼感を得てきたのです。
カッター、と言われる速球は「ピンポイントのコントロール
で打者を封じる」武器です。
この間、大きな故障も起こさず、41歳の今季も投げ
続けているとは、まさに驚異の体です。
昨年で引退した、トレバー・ホフマン投手の持つ
歴代最多セーブ「601」に並ぶ、抜くのも時間の
問題です。ヤンキースは、この日で90勝。
ア・リーグの単独1位です。
チーム一丸でポストシーズンのトップの座を
目指します。
「できれば599で止めておきたかった」と、
悔しがるイチロー。2盗に成功して逆転サヨナラを
逃した無念さを込めたコメントでした。
了
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