シンシナティ・レッズは、9月16日、ホームの
「グレート・アメリカン・ボール・パーク」正面入り口、ナクシー・
エントランスに、クーパースタウン野球殿堂入りの、ジョニー・ベンチ
捕手像を設置。公開しました。
この日のブリュワーズ戦の試合前、約2000人のレッズ・ファンが
集まり、今年63歳のベンチさんは、真っ赤なレッズ・カラーの上着
を着て拍手に応えました。
レッズ球場には、これまで、4体の銅像が置かれています。すべて
正面広場の「クロスレー・テラス」に設けられています。
式典に同席した、ジョー・モーガンさんは「彼はいかに偉大な
存在だったかは、打撃はもちろんだが、その守備、送球が
素晴らしかったからだ。彼は10回もゴールド・グラブ賞を受賞。
単に打力がある捕手ではない、ということを、この像は証明している」
と、称えました。
像はプロテクターを付けたベンチ捕手が二塁盗塁阻止の
送球フォーム。これまでの銅像はバットを振る選手が多い
のですが、守備の捕手像は、ベンチさんの思いが
込められている、と本人は語りました。
「野球は打つだけでは勝てない。私のプレーした時代は
みんな、守備も素晴らしものだった。それをファンに示し
後世に残すことは大事、と思って、このアイデアにした」。
地元の作家、トム・ツチヤさん(この5体すべて制作)が、
約8ヶ月間も掛けて制作したもので、ベンチさんと、何回も議論し、
この送球フォーム像を完成しました。
式典に出席した、ツチヤさんは「何回もベンチさんと話し合い、実際のポーズも
実演して、大変良く協力してくれました。本当に長い時間を拘束
したのに、サポートしてくれました。2人の合作です」と、言うのです。
この日は「ジョニー・ベンチ・デー」。式典後、ベンチさん
は赤のカーペットが敷かれたフィールドを歩き、ファンの歓声に
応えました。現役引退の1983年、以来、2度目のベンチデー開催です。
球場へ通じる2番通りは「ジョニー・ベンチ・ウェー」と、命名さ
られることも決まりました。
今後はベンチ捕手とともに、ビッグ・レッド・マシン時代のメンバー
も順次、制作される予定です。
今季は連覇の夢は消えたレッズですが、来季へ期待を掛ける
1日でした。
了
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