激情家で有名な、カブスのカルロス・ザンブラーノ投手が、
12日、アトランタのブレーブス戦に先発、危険球で5回
に退場処分を受けたあと、そのまま、荷物をまとめて
トレーナーに「オレは辞めるよ」と、言い残して立ち去り
ました。
マイク・クェド監督にも、何もあいさつせず、ナインも
だれも知らず、試合後「エッ!ほんと」と、驚く引退劇でした。
この日は、昨年で引退した、名将・ボビー・コックス監督
の背番号「6」の欠番セレモニー。
超満員、5万146人のファン(開幕戦の5万1331人に次ぐ
大入り)は、コックスの姿を一目見たい、と集まった人ばかり。
ファンは、ザンブラーノの引退など知るわけはありません。
ザンブラーノは乱闘は起こす、喧嘩はする、暴れる、
などの武勇伝で有名で、ベンチで殴り合いも
ありました。
「ヤツは辞める、と言うのは初めてではない。また
ふらり、と戻ってくるかもしれん」と、言う選手も
いましたが、5年契約は、あと1年(年俸1900万㌦)
残り、突然職場を放棄してどうするのでしょうか。
この日は、ダン・ウグラの2本(これで32試合連続安打
のチーム新)を始め、自己ワーストの5本塁打を浴び、
嫌気がさして「辞めた!」と、なったかもしれません。
中地区5位。通算125勝、ベネズエラ出身。
まだ30歳の働き盛り。惜しい男です。辞める、とは。
了
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