5日、サンディエゴでパドレスは開幕。曇り時々晴れの
好天。気温21度。さわやかな気候の下、パドレスは
地区ライバルのジャイアンツを迎え、3-1の逆転勝利。
売り切れ満員、4万3146人の地元ファンは大喜びでした。
この快勝の背景には、史上初の601セーブを達成。
昨年でブリュワーズを引退、地元に帰ってきたクローザー、
トレバー・ホフマン投手が、さっそうと、始球式に登場。
ファンが大いに沸き上がり、その熱気の後押しが
あった、と、思います。
この日は、午後3時35分のプレーボール。開幕式典は
午後3時5分から始まり、その締めくくりがこの演出でした。
始球式の前、パドレスの歴史を飾るレジェンドがマウンド
周辺に一列に並び、だれも「みんな、一緒に投げるのだろう」
と、見ていたとき、センターから、白のシャツ(背中にホフマンの
文字)の男がまっしぐらに走ってきます。
パドレス時代、いつも見慣れたホフマンの登場でした。
場内には、全く知らされておらず、姿を見たファンは
どっと大歓声。一列にならんだOBは、さっと真ん中を
空け、中央に立ったホフマンは、昔と同じ、鮮やかな
投球でした。
ファンに手を振るホフマン。グンと盛り上がります。
昨年、監督署を受賞した、バド・ブラック監督が起用
したのは、レッズから移籍した、アーロン・ハラング投手。
彼も地元、サンディゴの出身なのです。
「彼は生まれも育ちもサンディゴ。故郷に帰ってきた男を
起用するのは自然の流れ。彼が燃えるのを楽しみに
した」と、ブラック監督は大事な地元開幕戦に
ぶつけました。
見事に6回1失点、散髪6安打の好投で、ハラングは
監督の期待に応えたのです。ホフマンの演出といい、
レッズがいらない、と言った投手を再起させた監督、
男になったハラング。すべて一環した流れでした。
「シンシナチは打者天国。あそこで好投するのは
容易なことではない。ここは投手天国。新たな
人生が開けた」と、ハラングはうれしいデビュー勝利
でした。
パドレスは昨年、ジャイアンツには12勝6敗、と大きく
勝ち越したのですが、最後に逆転され、あと1勝で、
無念に涙を飲みました。だから、今年こそ、ジャイアンツ戦は
さらに重大なのです。
了
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