ブリュワーズで史上初の600セーブを達成した、43歳
のベテラン、トレバー・ホフマン投手が「もう望む投球ができる
自信がなくなった」と、1月11日、18年間の現役生活にピリオドを打つ
決意を表明しました。
昨年オフ、FAになり、最後のチャンスを捜していたのですが、
その舞台はありませんでした。
2006年、それまでの最多セーブ記録保持者、リー・スミス
を抜く、歴代最多セーブ記録、478を抜き、2007年6月6日
には、500セーブに到達。2009年にはブリュワーズへ移籍、
ついに2010年、9月7日、ホームのカブス戦で、9回3人
で抑え、前人未踏の「600セーブ」にゴール。通算601
セーブで終わりました。
2010年は前半、投げれば打たれ、一時は防御率10点台
の不振、大記録は夢に消えかけましたが、再び力を
取り戻し、ゴールインしたのです。
パドレス時代のGM、ケビン・タワーズ氏がいる
ダイヤモンドバックスに頼んだのですが「中継ぎ
しかポストがない」と言われて断念。
古巣・パドレスからは「1日だけ、パドレスのユニホーム
を着て”パドレスの投手”で引退を」と、誘われましたが
「それでは潔くない」と、断りました。
1034試合、1089イニング3分の1も投げて、四球は
わずか347個。速球に衰えが出ても、チェンジアップ
で締め、最後までクローザーの位置を保ちました。
12日は自宅のある、家族が待つサンディゴへ帰り、
古巣のペトコ・パークでの引退式に臨む予定です。
ホフマンを追うのは、ヤンキースのベテラン、マリアノ・
リベラ投手ただ1人。今季は41歳ですが、その差は
「42」。2010年も33セーブしており、追いつくかも
しれません。
ホフマンは、駐車場でファンに囲まれると、いつも、
丁寧にサインし、決してイヤな顔もしませんでした。
そのいつも変わらぬ対応ぶりでファンの人気は高いのです。
パドレス時代のセーブ成功率は92・5%にもなり、
信頼度抜群でした。大病もしない、怪我も乗り越える
タフな投手。「トレバーはパドレスの歴史を飾る
偉大な投手だった」と、パドレスのジェフ・モアラドCEOは評価して
います。
これで引退後、5年になる、2016年には
殿堂入りの資格1年目で当選は間違いないでしょう。
努力の人、ホフマンに拍手。
了
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