恐るべきヤンキースの粘り野球。6回まで0-5。エース
左腕、サバシーアが打たれ、レンジャースは、初めて
ホームで勝利を挙げる目前に、8回、打者一巡、10人で
一気の5得点。6-5の大逆転勝利とは。
この回、4本のタイムリー、2四球をからめで、
5投手をつぎ込んだレンジャースを突き放したのです。
この回は、35分間も攻撃する、まさに”粘り野球”でした。
すごいのは、ジターの二塁打で1点を挙げてから、2番の
スイシャー、3番・テイシェラが、粘りに粘って選んだ連続四球
で満塁、と追い込んだことです。
これは、ジョー・トーリ時代からの続く”忍耐野球”が、チーム
に染みこんでいる、伝統ではないでしょうか。
「相手のミスを見逃すな。必ずスキが出る」と、ナイン
に号令した、ジョー・ジラルデイ監督も、粘りの
野球を基本にしているのです。
だから会見で「サプライズではないか?」と、聞かれた
とき、「スリルではあったが、サプライズとは
思わない。ウチはベテラン野球。どんな状況でも
対応できる、と、信じている」と、ジラルデイ監督は
断言しています。
ヤンキースは今季の公式戦で48回ものMLB最多
逆転勝利を挙げ、今季のポストシーズン・ゲーム
も、ツインズに2回、この日のレンジャースと、最後まで
あきらめない野球なのです。
地元開幕戦に、レンジャースはライアン・新オーナーが
始球式。超満員5万930人の大観衆も、地元
の勝利を信じて疑わなかったのに、だれもが、唖然とする
第1戦でした。
了
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