ヤンキースは先発・ヒューズが崩れ、2-7でレンジャーズに完敗。
1勝1敗でヤンキー・スタジアムへ移ります。
この日の(午後3時7分開始のデーゲーム)試合で、
ポイントは、レンジャーズの3番・ハミルトンに出した
四球4個です。(敬遠2)。
ヤンキース投手陣が、ポスト・シーズンで、これほど、
相手の主力打者を警戒して歩かせたのは、
何と、1952年のブルックリン・ドジャースとの
ワールド・シリーズ第5戦(ヤンキー・スタジアム)で、
4番のジャッキー・ロビンソン二塁手を4回歩かせて
以来、58年ぶりの事件です。
この試合は、延長11回、ドジャースが6-5で勝ち、王手
を掛けています。このとき、ジャッキーは6打席、
4四球(敬遠2)。
このシリーズは、6、7戦、ヤンキースが敵地で2連勝し、
逆転優勝したのですが、まさに、歴史的な敬遠でした。
ハミルトンとの勝負を避けた背景には、第1戦、
第1打席で左腕・サバシーアから打った会心の先制3ランした、
ハミルトンのパワーを恐れた「四球作戦」のようです。
ハミルトンは、他の1打席は凡打。一見、成功したかに
みえましたが、レンジャースは、ハミルトンが歩くと、すぐ
走らせ、ダブル・スチールで先取点を奪う、”ゴー・ゴー
野球”でヤンキースを振り回しました。
「ウチは何でもやれる。一夜寝れば違うチーム、と
予言したではないか」と、ワシントン監督。
今季のハミルトンは盗塁成功8、失敗1。単に
打つだけ(首位打者)での選手ではないのです。
四球のハミルトンが二塁へスタートを切ると、
ホーム・スチールを成功させたのは、三塁走者、
1番・アンドラス遊撃手。鮮やかな呼吸のダブル・スチールでした。
今年のポスト・シーズン試合は波乱万丈。何が起こるか、
分かりません。あのノーヒット・ノーラン男、
ロイ・ハラデーでも、ジャイアンツにKOされるとは。
明日は、何が起きるでしょうか。
了
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