全米のファン投票で選んだ「オールスター最後の男」は、7月8日、ア・リーグは
ヤンキースのニック・スィッシャー外野手、ナ・リーグは、レッズのジョェイ・ボットー
一塁手が当選しました。
スィッシャーは980万票、ボットーは1370万票を集めて、大激戦を制しました。
ボットーは21本塁打、59打点、打率・313の文句ない成績で、ナ中地区首位
の3番打者で最初から選ばれて当然の選手だったのです。
ところが、ナ・リーグ指揮のチャーリー・マニュエル監督は、一塁手の控えには
自チームのライアン・ハワードを選び、ボットーはこの”ラストマン投票”へ回したのです。
1位当選しか道がない、と知ったシンシナチのファンは
「ハワードより成績が上のボットーを送り出せ!」と、猛烈な推薦運動を展開。
マーク・マロリー・シンシナチ市長も応援。
「ボート・ボットー!」の赤のTシャツも作る大騒ぎが実ったのです。
ボストンでは「ヨーキルズを球宴へ」の運動には、地元マサチューセッツ州
選出上院議員、ジョン・ケリー氏まで乗り出し、Eメールで勧誘作戦。
スィッシャー側も、マイケル・ブロンベルグ・ニューヨーク市長、有名人の
ドナルド・トランプ、シーン・コムスらを動員。ツイッターでささやき運動。
一時、ヨーキルズにリードされたものの逆転勝利。ツィッターの数は122万回にも
なった、と言われています。
「私は初めてのオールスター代表だから、これほどの地元の支援投票は、
本当にうれしい」と、スィッシャーは感激のコメント。
遠征先のシアトルでは4打数4安打の爆発で、期待に応えました。
「第5の男」の選出は9年目ですが、これほど、盛り上がった年は
初めてです。今年はどんな球宴になるのでしょうか。
了
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