初年度で殿堂入りしたリッキー・ヘンダーソン外野手は、古巣・アスレチックス
出身で受賞式へ。受賞者の出身が1チームだけなら問題はないのですが、
リッキーのように9球団も移籍した選手は「掲げる額には、どこの所属だったか、
帽子のマークを明らかにする」殿堂の規定があります。
リッキーはヤンキースではなく、出身地のオークランド・アスレチックスを
選んだのは当然の流れでしょう。最終決定は殿堂側にありますが、あくまで
本人の意志を尊重する、ことになっています。リッキーのように4回も同じチーム
に移籍を繰り返した選手で殿堂入りしたのは、史上4人目だそうです。
表彰式前、リッキーはオークランドのカレジで密かに教授の指導を受け、
学生相手にスピーチの特訓をして、クーパースタウンに臨みました。
彼は”リッキー語”と呼ばれる独特の言葉の表現があるので、
「ファンにも分かりずらいのではないか」と、心配されていたのですが、
この準備をしたおかげで、晴れの舞台は無事に済みました。
アスレチックスは、偉大な盗塁王を迎える8月1日(土)オークランドで
のブルージェイズ戦(午後6時開始のナイター)の試合前「背番号24」
の永久欠番セレモニーを行う、ことを発表しました。
「私の長い選手生活の旅は終わった」が、スピーチの締めくくりでした。
ユーモアをまじえた14分間の”リッキー節”でした。
通算2295得点、1406盗塁の大記録は不滅のレコードで、今後も破られない
でしょう。その偉大な足跡に拍手を贈りたい、と、思います。
了
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