クーパースタウンの殿堂入りには、全米野球記者協会員の投票と、ベテランズ委員会
選考の2つがあります。
来季の選考は11月に開かれる全米野球記者協会理事会で候補者が発表され、
約400人の委員投票は1月です。
ベテランズ委員会は、12月にインデイアナポロス市で開催される
「ウィンター・ミーテイング」で発表される予定です。
今年度のベテランズ委員会の投票は、監督、審判、エキゼクティブの3部門から選考
します。ベテランズ委員会の選手選考は翌年になります。
このベテランズの委員メンバーは、すでに殿堂入りしている方々が中心ですから、
各年度によって、意見の食い違いが大きく、毎年、まとまらないことが
しばしばです。またまた、ゼロ開票の心配もあります。
全米記者会の候補は、すでに2010年度から明らかにされていますが、
正直に言って、来年には、ぜひ入れたい、というような大物はいません。
2011年もほぼ同じような状態です。多分投票は割れ、当選者ナシ
になる危険性も十分です。
知名度の高いスターが出て来るのは、2013年から。最多本塁打のバリー・ボンズ、
300勝のロジャー・クレメンス投手、クレイグ・ビジオ二塁手、600本塁打の
サミー・ソーサ外野手、マイク・ピアザ捕手、カート・シリング投手ら錚々たる顔ぶれがズラリ。
しかし、この大物スターは薬物違反の疑いが濃い選手が多く、
同じ薬物使用違反の疑いに答えていないマーク・マグワイア一塁手も、
2年連続投票は集まらずに見送られました。果たして、ボンズ、ソーサ、クレメンス
らに票は集まるでしょうか?
この中ではクリーンな努力家、ビジオは当確するかもしれませんが。
驚く新発見は、2014年の候補の中に、野茂英雄投手が名を連ねていることです。
日本人選手が候補になったのは、日本人選手への道を開いた、
パイオニアの野茂が初めての快挙です。
両リーグで100勝、ノーヒットノーランも達成、ドジャースで新人王、と、
資格に足りる実績も持つ野茂投手です。現在の記者会員の方々は、みな、
センセーションを起こした、野茂の活躍は良く知っているはずです。
どういう結果になるかは分かりませんが、2014年1月の発表を楽しみにしたい、
と思います。
了
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