レッドソックスは5月24日、インターリーグの対メッツ最終戦に逆転勝利。今季初の
スィープを免れ、ブルージェイズを抜いて、今季初の東地区首位に立ちました。
地元で首位を見た、ボストン・ファンには万々歳なのですが、心から喜べないのは、
3番の看板スター、デビッド・オルティーズの大スランプです。
この3連戦、12打数ノーヒット。1、2番のエルスベリー、ペドロイアが好調で、出塁率は
極めて高いのに、彼は併殺打か、三振。残塁の山なのですから、その不振は
深刻です。ついに、打率は2割を割り、・195。まだ1本塁打、18打点のワースト記録。
これでは快進撃はできません。
ラミレスが去って、チーム・リーダー、クラブハウスを盛り上げる男。人柄も
良く”ビッグ・パピー”と、ナインに親しまれる存在ですから、みんなの気遣いは大変
です。
余りの不振に、テリー・フランコナ監督は、先週のシアトル遠征で、初めて
オルティーズを休ませましたが、さっぱり効果はなく、ボストンへ戻っても、
さらにバットが振れないのですから困ります。
まだ33歳ですが、厳しい内角攻めに腰が回らず、バットが遅れるので、
いつも3番で攻撃は止まったままです。
フランコナ監督は「これから3カードの遠征が続くので、機内でコーチと相談
して、今後の対策を考える」と、オルティーズの起用を明かにしませんでした。
責任を感じている本人は「体はどこも悪くない。ボールも見える。もう、休みたくない。
出て必死で打つ」と、休養を否定していますが、クリンアップから外し、下位で
気楽に打たせるかどうか、監督の決断が注目です。
ブルージェイズ、ヤンキースと3強の競り合いを抜ける大事な長期遠征です。
オルティーズに笑顔が戻るのはいつでしょうか。
了
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