オーナー会議は、5月21日、ツインズ、ブルージェイズの後継者相続を承認
しました。ツインズは95歳で亡くなった、カール・ポラッド氏の3人の息子
(長男・ジェームス、二男・ビル、三男・ボブ)が正式に継承。
ブルー・ジェイズもロジャース・オーナーの死去で、長男、エドワード・ロジャース3世が
受け継ぎます。
カール父は、1984年9月7日にツインズを買収。1989年、1991年に2回の
ワールドシリーズ優勝を果たした、チーム再建の功労者です。
ローカルの球団だったため、常に経済危機を乗り越えなければならず、
一時、観客動員の急激な減少で、バド・セリグ・コミッショナーから
「メドが建たなければ解散」の非常命令が出た、大ピンチを再び乗り越えました。
ミネソタ地方の発展に欠かせない存在でした。
エロイーズ夫人も2003年に亡くなられ、以前から経営陣に参加していた、3兄弟
が指揮を採ることになったのです。
今季はメトロ・ドームの最終年。来年4月からは、ダウンタウンに新設される
専用野球場「ターゲット・センター」へ移転する、節目の年。
長男のジェームス氏がオーナー後継者に就任、と思われますが、これは、
今秋に予定されているオーナー会議の承認を得なくてはなりません。
偉大なオーナーから、息子へのバトンタッチは、ヤンキースと同じやり方です。
ワンマン・オーナーだった、ジョージ・スタインブレナー氏から譲り受けた兄弟は、
仕事の分担を分けて運営に当たっていますが、新ヤンキー・スタジアムへ移転して、
新たな改革に乗り出した、スタインブレナー兄弟と同じように、
新球場へ移転するポラッド3兄弟も分担制で船出し、トリオで前進するのでしょう。
一足先にスタートしたスタインブレナー兄弟。トリオのポラッド兄弟。
どんなビジネス手腕を発揮するか、注目したい、と思います。
(了)
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