ディマジオ・レストランの展示で、一番目を引くのは、メイン・ダイニング・ルーム
の中央壁面を飾る、大きな油絵です。濃紺のダブル・スーツを着こなした
ディマジオが両手を脇に、ゆったりと、ポーズを取る上半身の絵です。
ジョーはダブルが好きで、良く着ていましたが、190㌢の長身にぴたりで、実に
グッド・ルッキングでした。私も、この絵の前に回って、しばし、見ほれるほどの絵でした。
油絵の展示はこの1点だけです。これは、遺族が秘蔵の作品でした。
ジョーのレストラン広告にも、この絵は代表作品で使われています。
ジョーほど、スタイリッシュで、ほれぼれする野球選手はいなかった、のでは
ないでしょうか。
ジョーはシシリー島からのイタリア移民。兄弟9人の大家族。1歳のとき、
サンフランシスコへ移住。漁夫だった父は、ここに本拠を構え、一家は、
サンフランシスコとともに育ち、暮らしていたのでした。
ジョーは1914年11月25日生まれ。兄弟で野球に親しんだのは3人。
成長すると、兄・ヴィンスに誘われ、地元のシールズに入団して、遊撃手で
デビューしたのが、1932年10月1日。しかし、大柄で、とても、ショートを
こなしきれず、すぐに外野手に転向。打撃の天分をいきなり発揮しました。
1933年には5月27日から2ヶ月間、7月25日まで、61試合連続安打の
コースト・リーグ新記録を作り(今も不滅の記録)世間をあっと言わせました。
「私の生活で、一番大事なのは、食事よりも、ヒットを打つことだった」
と、話した、という記録が残っています。
(了)
コメント