ディマジオの店、その３

実は、ディマジオの遺品は、死後、オークションに掛けられ、最多連続安打の貴重な

バットを始め、数多く競り落とされ、遺族の手元には、余り残っていない、と、言われて

います。

このディマジオ・レストランにも、写真は多数飾られていますが、メモラビリアは少ない、

のはそのためです。この時の競売の収益は４１０万㌦（当時約5億円）にもなった、

と、記録に伝えられています。

ジョーは晩年はひざを痛め、急速に衰えて、１９５１年9月３０日、ヤンキースの

最終戦でユニホームを脱ぎました。３６歳のフィナーレでした。しかし、デビューの

年から最後まで、1年も欠かさずオールスター13年連続出場の大記録は、

ディマジオしかいないのです。

3回ＭＶＰに輝きましたが、同期のライバル、テッド・ウィリアムス外野手は、

記者との対立が激しく、人気のあったディマジオに投票が傾く幸運にも恵まれました。

3年間の兵役のブランクがなければ、本塁打は５００本は超えていたのでは

ないでしょうか。

2回の結婚は幸福ではありませんでした。特に、世紀の女優、マリリン・モンロー

とは、性格が合わず、２７４日でサヨナラ。それでも、亡くなったときの

最後の言葉は「私は、もう一度、マリリンに会える」と、つぶやいた、とも

伝えられています。

サンフランシスコ郊外、コロマにある広大な墓地に、ディマジオは

眠っています。

了