サンフランシスコで、もうひとつ訪ねたのは、ヤンキースの偉大なスター、
ジョー・ディマジオ外野手を記念したレストランです。「イタリアン・チョップ・ハウス」と
別名はありますが、出身地のイタリアの香りが高い上品な店です。
ダウンタウンのユニオン・スクエアの横を北へ上がる、ストックトン・ストリート
を歩き、中華街を抜けたところにあります。ユニオン・ストリートと交差点に出ると
ワシントン・スクエア(樹木の多い小公園)に対面した、四つ角に、
明るい茶色の外壁が鮮やかな店があります。
正面入り口の看板はジョーのサインをそのまま利用、ネオンで浮き出させているので、
すぐに分かります。市バス(トロリー)の45、30番線が走っているので(大人1・5㌦)
これに乗るのもいいでしょう。
私は左右の店を眺めながら、徒歩(20分もあればOK)でゆっくり行きました。
店はディナー・オンリーで朝食もランチもやっていません。「予約がベターです」
という説明でした。バーは午後3時から、ディナーは5時からです。
店内はシックな黒で統一され、壁面は、ディマジオの写真、メモラビリアで
いっぱいに埋め尽くされています。
実は、あれだけ偉大なスターだったのに、ジョーの個人博物館、殿堂
はないのです。
サンフランシスコ空港のコンコースに「ベイエリア・スポーツ殿堂」があり、
ディマジオの額が掲げられています。もちろん、クーパースタウンにも
ディマジオの展示はありますが、ひとつにまとまった展示は、
これが初めてです。
この店は、ジョーの遺族、ヤンキースの協力で遺品を出品。2006年6月、
思い出の地、サンフランシスコにオープンしました。
店からはフィシャーマンズ・ワーフも近く、海のにおいも感じられます。
運営しているのは「ドウダン・スポーツ・エンターテインメント」社。他に
もう1店、関連の店があります。
私は,バー・タイムに訪ね、カウンターでビールを楽しみました。ここ、サンフランシスコ
しかない「アンカー・スティーム・ビア」。琥珀色の味わい深い、実にうまいビール
です。私は、サンフランシスコへ来たときは、いつも、このビールを注文します。
瓶ビールの味ではなく、グラスに注いでくれたナマの味は「本当においしい」
と、改めて感動しました。1杯5㌦(約500円)。これで、館内は自由に写真も
写すことができ(マスターは”ご自由に”と、すぐにOK)雰囲気も分かった
ので、楽しいひとときでした。スポーツ・バーのような騒がしさもなく、客
も上品でした。マスターも終始笑顔のサービスでした。
了
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