バンクバー朝日の本が天皇陛下へ、の話題になったので、バンクーバー市内
にある「BCプレース・スタジアム」内部にあるスポーツ博物館を訪ねましょう。
ダウンタウンの目抜き通り「ロブソン・ストリート」を、東へまっすぐ行けば、徒歩約10分
でドームの屋根が見えてきます。東へ行く「スカイ・トレイン」に乗ればバラード駅から
3つ目ですが、乗ることもないくらい近い場所です。駅を出てすぐに左折。2ブロック
でドーム正面Aゲートに出ます。
この6万人収容の巨大なドーム球場は、東京ドームと同じ構造です。テフロン天幕の
屋根を支えている、全天候形の屋内競技場です。ここをホームのプロ・スポーツは
フットボールのBCライオンズですが、年間のホーム試合は10試合しかないので、
年間の大半はショー、イベント開催に使用されています。
銀色に輝く屋根は、東京ドームより一回り大きく、内部に入ると、フットボール型の
フィールドは壮観です。大型スクリーンがどの角度からも眺められるように、多数
設置されています。椅子もゆったり。とてもリラックスできる競技場です。
1983年に完成しました。「バンクーバー、カナダで活躍した、スポーツ・ヒーロー
を後世に伝えるように、表彰しよう」という運動が起きたのは、殿堂委員会が
発足した1966年。このドーム完成とともに「内部の壁面に展示したい」という
構想がまとまり、ここに永久展示の場を設けました。
展示壁面は、年代順に繰り広げられています。100年前のバンクーバー・スポーツ
の歴史をたどることができます。
私が注目したのは、「ホール・オブ・チャンピオンズ」のコーナー上段に
掲げられている1枚の写真でした。
これが、バンクーバー朝日のチーム写真なのです。もう、写真は古びていますが、
全盛を誇った朝日軍のメンバーが並んでいます。晴れてカナダで活動を認知
された歴史的な写真なのです。
了
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