バッファロー市内には、もうひとつ、博物館があります。エリー湖から流れるバッファロー川
に沿って、ウォーター・フロント地区にある、巨大なドーム「HSBCアリーナ」の中に
「グレイター・バッファロー・スポーツ殿堂」です。
この室内ドーム・アリーナは2万人収容の大きなもので、全面ガラス張り、屋根もガラスで
とても明るいのが特徴です。NHLセイバーズのホームで、試合のない日は、音楽会、
ファミリー・ショー、展示会も開催され、年間を通じて市民の憩いの場になっています。
気温は常に一定に保たれ、冬も暖かく、夏は涼しく、ここを訪れる市民で賑やかです。
HSBCは、ロンドンを本拠に世界的に展開している金融機関です。
その豊富な資金寄付で、ここに建設したもので、総工費1億2800万㌦
(約148億5000万円)の巨費を投じて完成した、と言われています。
室内には8つのジャンボトロン・TVスコアボードが設置され、ファンは4つの角度から
インスタント・リプレーをすぐに見ることができるように設計されています。
この入り口はバッファロー(野牛)が描かれていて、ファンを歓迎しています。
広いコンコースはだれでも自由に入れます。
正面入り口から入ると、右手に「セイバーズ・ストア」がありますが、その手前の
壁面に、ガラス張りの殿堂が並んでいます。
「グレイター・スポーツ」と言うように、アイスホッケー(セイバーズ)の展示が主で、さらに、
NFLビルズの展示もあり、その間に、野球も配置されています。
野球場のバイソンズ殿堂にも展示されている、黄金の左腕投手、ウォレン・スパーン
投手が、ここにも飾られています。
彼は、バッファロー生まれ。地元の誇りのスターなのです。
スパーンがクーパースタウンの野球殿堂入りした1973年には「バッファロー出身
初めての快挙」と、市民は祝福した、と言われています。
了
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