6月16日、クーパースタウンで開催予定だった、カブス対パドレスの殿堂記念試合は
雨のために中止されました。これで通算9回目のキャンセルでした。
記念試合は、かっては、殿堂入り表彰式と並行して行われて来ましたが、近年は
別の行事に分かれ、単独開催になり、今年は最後の大会だったのです。
カブスはトロントから、パドレスはクリーブランドから早朝飛来。恒例の
ホームラン・ダービーも中止して、天候の回復を祈りましたが、降り止まず、ついに
午後2時37分、無念の中止が決まりました。
チケットは大人気で完売。この日も前日から乗り込んだファンは雨具を身にまとい、
待ちましたが、青空は戻りませんでした。いったん午後2時には止み、始球式まで
行い、シートも外しましたが、再び雷雨。どうにもなりませんでした。
前売りのチケット9571枚は全額払い戻し。クーパースタウンで対応します。
中止とともにパドレスはすぐ次の試合地、ニューヨーク(対ヤンキース)へ、
カブスはタンパ(対レイズ)へ移動しました。
カブスはこれまで殿堂記念試合は6試合3勝2敗1分け。パドレスは2試合2敗。
今年1月「過密日程の合間にメジャー球団を呼んでの試合開催はもう無理」と、
MLBは今季限り、と決めたばかり。ラスト・チャンスは夢と消えてしまったのは、
本当に残念です。
試合前の開催式典で、日本人のカブス・クラブハウスマン、ヨシ・カワノさんが
表彰され、愛用帽子、フィッシング・ハットがカワノさんから伝統館長へ手渡されました。
カワノさんは今年87歳の高齢。4月に引退しまし。在職67年間。誠心誠意尽くす
サービス精神あふれる仕事ぶりは、誰にも愛され、「ヨシ、ヨシ」と、親しまれていた
カワノさんです。すでに、日本人では初めてカブス殿堂入りも決まっています。
クラブハウスマンは「ヨシ・カワノ」と、命名され、入り口に掲げられています。
クラブハウスマンの殿堂入りは、カワノさんが初めてです。
殿堂関係者へ、大切な帽子を渡したカワノさんは、満面の笑顔でした。
この帽子はクーパースタウンに飾られる予定です。
了
コメント