ジェイコブズ・フィールドは春、秋はとても寒いのです。
クリーブランド市の北側には、カナダ5大湖のひとつ、エリー湖が
あり、ここを吹き抜けて来る北風が、雪を運び、冷たい風をまともに
受けるので、観戦の悩みは尽きません。
2007年の開幕は吹雪で積雪がすごく、ついに、4月6日から
のホーム4連戦(対マリナーズ)は全部中止。両チームはこの
日程をどこに入れるかでさんざん苦労した結果、何とか、移動日に3試合
を挟み込み、消化しました。しかし、あと1試合は埋める余地が
なく、最後のシアトル開催の変則ダブルヘッダーでやっと消化
したことがあります。
今年は、地区シリーズでヤンキースを降す快勝。リーグ・シリーズ
にレッドソックスと対戦しましたが、”あと1勝”まで追い込みながら
3連敗。惜しくも優勝は逃げてしまいました。
もし、ワールド・シリーズへ出ていたら、10月下旬では、またまた、
雪に見舞われたかもしれませんネ。
1997年10月22日、対マーリンズのワールドシリーズ第4戦
クリーブランドのホームで雪が降りました。公式発表の気温は
8度。でも、戸外温度は間違いなく零下だったでしょう。風と
寒さ、ちらつく雪。スタンドの臨時記者席で取材していましたが、
ものすごい寒さに耐えかね、テレビ中継がある室内へ、と逃げ込みました。
手がかじかみ、とても、ペンを持てなかったほどです。
今思い出してもぞっとする寒さでした。ポスト・シーズンの公式発表
最低気温は、1979年、オリオールズ対パイレーツ戦第1戦の
5度(ボルチモア)ですが、このときも、戸外最低気温は
零下だった、と思います。
私が驚いたのは、応援している地元ファンの中には、Tシャツ1枚の男性
グループがいたのです。ビールを飲みながらの大歓声。その元気なこと。
「イヤ、アメリカ人の体はどうなっているのか」と、呆然として見つめ
ました。このようなファイトでないと、試合には勝てない、のですね。
(第4戦はインディアンスが圧勝。2勝2敗のタイに)。
クリーブランドでの観戦は、寒い時期は避けるのが賢明のようです。
了
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