赤茶色煉瓦の外壁に囲まれた、ダブルデー・フィールドは、
古い昔の野球場の面影をたたえ、もう、70年余の歴史が
あります。いつも、周囲は、綺麗に整備され、ゴミもなく、
常に清潔な環境を保っています。左翼は90㍍しかなく、
右翼は123㍍の変則球場。一塁から、長い右翼への
スタンドは、元レッドソックスのオーナー、トーマス・
ヨーキーさんの寄付、1959年に完成した、と言われて
います。
試合前日から、クーパースタウンの職員が総出で、整理に
当たり、気持ちのこもったサービスぶりがいい、のです。
ローリングス社は、当日のホームラン・コンテスト、試合
球を特別提供。サイン会も開いています。
対戦する両チームは、前夜、到着が間に合えば、殿堂を見学。
「いつか、私も、ここに飾られる日が」と、願いを込めて
偉大な先輩の額を眺める、のが恒例になっています。
不便なクーパースタウンのため、ニューヨーク、ワシントン、
フィラデルフィア、ボルチモアらの近郊で、日曜日に試合した
チームが、ここに立ち寄り、移動日を犠牲にして、苦心の
日程作りをする、毎年です。
呼び物は、殿堂入りOBの始球式。今季は、オリオールズ
の名将、アル・ウィーバー監督が駆けつけ、笑顔で投げ
ました。現役監督時代、退場の記録保持者だった、闘将も
今は、穏やかな老紳士。自分が指揮して、試合してことも
ある、ダブルデーで、始球式とは、感無量だった、と、
殿堂ニューズは、伝えています。
かっては、殿堂入り当日の試合だったのが、混雑を、
避けるため、翌日になり、さらに、5月に、分離、独立開催に
なって4年目。表彰式ほど混まない、ので、一度、見学ツアー
を組んではいかがでしょう。
★私の原稿、旅行案内、などの問い合わせは、Eメール
でどうぞ。[email protected]
了
コメント