カージナルスが王手を掛けた、ナ・リーグ・シリーズ第5戦。
後がないジャイアンツは、左腕・バリー・ジトが好投、8回2死まで
6安打散発、無失点で、5-0と破り、2勝3敗でホーム、サンフランシスコへ
帰ります。
ジトは秋に回復、ローテに戻る好調を持続していましたが、負ければおしまい
の瀬戸際で、かっての栄光(アスレチックス時代)を取り戻したピッチング
でした。彼は投げるばかりではありませんでした。
4回は3点を挙げた2死後、ジトは三塁手前にプッシュしてバント安打。
まさかの狙いに、フリーズ三塁手は打球を処理できず、追加の4点目。
ここで4-0は大きいリードでした。
ジトは2連敗してシンシナチ入りした「地区シリーズ」第4戦に先発したときは
4四球も出す制球難で3回持ちませんでしたので、「ジトなら勝てる」という
油断もあった(もう過去の投手?)かもしれません。
ジトのポスト・シーズン勝利は、アスレチックスから大金FAで加入
した2006年以来です。今季はようやく復活、15勝8敗。
だが、その復活はだれもまだ軽く見ていました。
2010年、王座にジャイアンツが輝いたときも、ジトはローテから
外れて戦力外でした。
「やっとジャイアンツのお役に立てた。これでとやかく言われないで済む」
いまや軟投の変化球投手に変身。のらりくらりと、カージナルスを
ほんろうしました。
ジャイアンツは死なず。サンフランシスコで、大逆転を目指します。
CBSスポーツラインのレポートでした。
了