オールスター・ゲーム前日の呼びもの「ホームラン・ダービー」は、9日夜、
カンザス・シテイで行われ、タイガースのプリンス・フィルダー一塁手が
3ラウンド合計28本を打ち込み、2009年、セントルイス以来2度目の
栄冠。第3ラウンド、ホセ・バウチスタ(ブルージェイズ)との決戦は、12-7
で競り勝ち、見事にキングです。3ラウンド合計28本も連発。
最後はヘルメットも脱ぎ捨て、ドレッド・ヘアをなびかせながら、豪快なスイングでスタンド
に打ち込む会心のアーチ連発に、ファンはやんやのかっさいでした。
その雄大な打球は、ポンポン、センター後方の噴水に飛び込み、
まさに「これぞホームラン・ショー」でした。
ア・リーグ代表は総計61本対21本でナ・リーグを圧倒しました。
ホームラン・ダービーで2回も優勝したのは、ケン・グリフィーJの3回(1994、
1998、1999年)以来2人目の快挙。2人の子供にも、同じア・リーグ
のユニホームを着せて表彰式へ。太い腕にはタトーがいっぱい。
「ホームラン競争の疲れ?おれにはそんなものはないよ」と、豪語した通り
の堂々たるキングでした。
昨年のオールスターでは、MVPに輝いています。
今夏もMVP連覇なるか、2連敗中のア・リーグの期待はフィルダーに
集まります。
「本当に打ちやすい球を投げてくれた、投手(打撃練習投手、サンデイ・ゲレロ)
のおかげ」と、プリンスは感謝しました。
気の毒だったのは昨年の優勝者、ロビンソン・カノ(ヤンキース)。今回は
主将でア・リーグの人選を一任されていましたが、地元のバトラー(ロイヤルズ)を選なかったため、
激しいブーイングのアラシを浴びるありさま。
第1ラウンドではついに1本も打てず敗退。2009年Bインジ以来
の汚名でした。
了
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