ウインター・ミーテイングは8日、閉幕しましたが、その深夜、
あっと驚くビッグ・ヒットです。
これまで、鳴りを潜めていた感じのエンゼルスが、FAの大物、
アルバート・プーホルス一塁手と、10年、年俸総額2億5400万㌦
(約195億5800万円)で、先発左腕のC・Jウイルソン投手と、5年
年俸総額7750万㌦(約59億6750万円)の巨額投資でサイン
したのです。
ウイルソンはマリナーズと交渉はまとまり、マイアミへ出発直前に
引き留めて逆転獲得の離れ業。交渉成立は午前2時、と言われて
います。プーホルスはマリナーズと破談になり、カージナルス
残留説が流れたときに起きたハプニングでした。
相次ぐビッグ・サインに、このオフ、GMに就任したばかり
のジェリー・ディポト氏は会見室で質問攻め。
中には、「プーホルスは1月に32歳、今季は打率も3割
に届かず(・299)打点も99に終わり、明らかにダウン
している。これから10年とはリスクは大きい」という鋭い質問まで
飛びました。「何故、フィルダーでなく、プーホルスなのか」
の声も。
プーホルスは晩年はDHで、という希望が強かったのも、ナ・リーグに残らなかった
理由のようです。
その上、2002年以来、王座を逃し続け、大物FAも取れず、失敗続き
のフロントを批判、GMを解任してこの会場にやってきた、アルテ・モレノ
オーナーは「もう我慢できない。2012年こそ優勝せよ!」の厳命
を下し、ついに、大金支出をOKした、と伝えられています。
エンゼルスの先発トリオ(Jウイーバー、ダン・ヘレン、エルビン・サンタナ)
はリーグ1、2を争う優秀投手で、ライバルのレンジャーズから
ウィルソンを奪ったのですから「何が何でもレンジャースのV3は阻止する」
意気込み、と解釈できます。
会場からは「ついにエンゼルスは”西のヤンキース”になったのか」
という驚きの声も。これで,必勝を背負わされたうマイク・ソーシア監督の
プレッシャーは大変です。レンジャースと西の2強の激戦は
みものです。
了
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