2008年7月12日、頭部ガンで亡くなった、ヤンキース
のボビー・マーサー外野手を記念した野球インドア施設が
マーサーの故郷、オクラホマ州オクラホマ・クリスチャン大学
に完成。「ボビー・マーサー・トレーニング・センター」と名付け
られ、2011年9月23日、公開披露されました。
マーサーはこの大学とは、何の関係もありませんが、
大学敷地内にある教会でいつも礼拝を捧げており、大学
野球部とは親交がありました。
マーサー夫人のケイさんを通じて
命名の意向を打診。夫人も「夫は大学野球部の指導、
アドバイスをやっていたので、喜んで」と、承諾。
正式にネイミングされました。
このニューズは、ヤンキース・マガジンの最新号で紹介されています。
マーサーは生まれも育ちのオクラホマ人。同州は
ヤンキースのミッキー・マントル外野手で有名ですが、ヤンキース
で1960年代に活躍した、マーサーの知名度は
マントルに負けないほどでした。
マーサーはTV解説者に転向、2回もエミー賞を受賞して
います。
同校野球部監督、チャック・ホワイト氏は独力で、この
インドア・トレーニング・センターを完成させ、マーサー
からも多くのアドバイスも受けました。
「彼の様々の助言は学生の励みになった。
これで、後世へマーサーの行跡を伝えることができる」
と、マーサー一家も出席した式典でホワイト監督は感激の表情でした。
結婚生活40年余、マーサーを常に支えてきたケイ夫人は
多くのマーサー記念品を寄贈、ヤンキースも旧ヤンキー・スタジアム
のイス2個を贈り、ジョー・ジラルデイ監督もヤンキース
のメモラビリアをオークションに掛けてマーサー基金へ贈りました。
これらの記念品はこの施設内部に、現役時代の
背番号「1」のユニホームとともに飾られています。
オクラホマ、大学、マーサーで結ばれた糸は切れる
ことはありません。
了
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