MLB個人賞のラスト、MVPは、11月21日、全米野球記者協会員
の投票結果が公表されましたが、ア・リーグ(28人投票)は、
タイガースの右腕エース、ジャステイン・バーランダー投手が、
1位票13を獲得、280ポイントで初受賞。サイヤング賞と2冠
に輝きました。
2位はレッドソックスの1番、ジヤコベイ・エルスバルー外野手、
3位は本塁打王、ブルージェイズのホセ・バウチスタ外野手、
4位はヤンキースのカーチス・グランダーソン外野手、
5位に首位打者、ミゲル・カブレラ一塁手(タイガース)。
「投手はサイヤング賞がある。MVP投票に加える
べきではない」と、主張する記者、「今季は歴史的な
年。リーグを制圧した男を選ぶ」と、投票(アの14都市から
各2人、計28人)の意見は真っ二つの結果です。
28人全員から得票したのはエルズベリー、グランダーソン、
カブレラの3人だけ。1位のバーランダーに票も入れなかった
記者も1人います。
反対記者は「彼はチーム試合の21%しか投げていない。
あとの79%は無関係。毎日出場している野手を選ぶ
のが自然だ」と、力説しています。
ロサンゼルスを本拠に活動している、日本人記者
で数少ない全米野球記者クラブ員の奥田秀樹さんは
バーランダー1位を入れた1人でした。
「いつまでも電話が来ない。駄目か、とも思ったが、
先発投手は十分資格がある、と、信じていた」
と、バーランダーは言うのです。
支持者のデータは「7月21日から彼は12連勝。
そのとき、同率タイだったインディアンスは、一気に
13差も附けられた。その上、救援投手を休ませたし、
敗戦後、16勝3敗のストッパーだった。タイガース
の地区Vはバーランダーなしにはできない。これほど
の成績(投手3冠王)を挙げた投手は過去にも
少ない」と、明確です。
サイヤング賞、MVPの2冠は10人目。先発投手の
MVPはレッドソックス時代、1986年のロジャー・クレメンス
以来、25年ぶりです。
「クレメンスは子供のころのアイドル。先発投手の
理想像だった。その偉人に追いついた」と、話す
バーランダー。良かったじゃないですか。
了
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