ワールド・シリーズ第4戦は、23日(日)テキサスで開催。
レンジャーズが24歳の誕生日を迎えてばかりの、左腕、
デレク・ホランド投手が、5番・バークマンの2安打だけに完封する
力投。9回はクローザー、フェリッツが締めて4-0の快勝。
前夜、16失点もした大敗から見事に立ち直りました。
ホランドを助けるナポリ捕手も、6回裏、交代したばかりの
ボッグスの初球を左翼スタンドへ豪快な3ラン。
このバッテリーの活躍で、2勝2敗のタイに持ち込み、
第6戦以降のセントルイス決戦へ持ち込みました。
3ランの場面、ナポリはさすが捕手だけに、読みは
抜群でした。
「ボッグスはシンカーが決め球。必ず、低めに落として
併殺、チェンジ(1死から連続四球で1、2塁)を
狙うに違いない。その手を食わないように、落ちない
高めを待っていた」
それが初球だった、のです。
「私はパワーを支える強い脚がある、これで踏ん張り、
引っ張る、理想の体の支え、回転ができた」。
ナポリはそれだけではありません。絶えず、若い
ホランドをそれとなく激励していたのです。
「マウンドへ行くのは多くの視線、声援を浴びて
かえって雰囲気が固くなる。ベンチで何気なく言う
んだ」。
「ストライクを取る。あとは散らす。的を絞れないように
投げた。ナポリを信じてやれた」と、応えるホランド。
ナポリはエンゼルスがブルージェイズへトレードした
のですが、敏腕GMダニエルズは、これを見逃さず、
すかさずブルージェイズへ申し入れて「お宅は捕手はいらないだろう。
救援投手と交換して欲しい」と談判。
ナポリは、ブルージェイズ入りせず、レンジャーズへ直行。
モリナ捕手(カージナルスのモリナの兄)をジャイアンツへ
出して、打力ある捕手を捜していたレンジャーズは
大成功の商談でした。
この日は8番のナポリ。「この打順に下げられえは」と、記者会見
質問されると「何番でもOK。試合前に監督に言われたとき
すぐ承知した。打席のアプローチは何番でも同じ」
と、問題にしませんでした。
第2戦と同じように、土壇場でしたたかなレンジャーズ。大敗
の陰を引きずらず、立ち直りました。
了
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