雨で1日順延されたワールド・シリーズ第6戦。27日。
ホーム、セントルイスへ戻ったカージナルスは驚異的な粘りで
延長に持ち込み、11回裏、6番フリーズ三塁手がセンターの
バックスクリーンへサヨナラ・アーチ。10ー9で劇的な勝利
を飾り、勝負は第7戦へ持ち越しになりました。
このものすごい粘り。やはり、優勝経験がないレンジャーズに
比べ、伝統があるカージナルスは1枚上でした。
7回、ベルトレ、クルーズの連続本塁打で、レンジャーズが3点を
リードしたときは、だれも「もう決まり」と、思うはずですが、ここから
がすごいのです。
8回交代出場のクレイグが左翼本塁打、9回は「あと1人、あと1球」
の土壇場でフリーズは右翼2点3二塁打で延長へ。
さらに、10回表、レンジャーズがハミルトンの2ランでまた引き離すと、
その裏、2死から(これもあと1人、あと1球)バーグマンが同点打。
カージナルスは野手全員を使い切り、もう代打もいない総力戦
でした。
この日は、2006年、タイガースを破り、優勝を決めた記念日
だった、のです。
始球式は、その年のシリーズMVP、デイビッド・エクスタイン内野手。
OBを動員して、満員のスタンド全員での後押しが実る第6戦でした。
暖かいテキサスに比べ、気温12度の寒さ。冬の気候のセントルイス。
レンジャーズの救援の切り札、フェリッツも重圧に負けたのでしょうか。
これで最終戦は地元有利は明かです。
まだ一度も王座に着いていないレンジャーズに、テキサスに、
初優勝を贈りたい、と、願うのですが。
了
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