ダイヤモンドバックスの右腕エース、イアン・ケネデイ投手
が、9月3日のジャイアンツ戦に先発。7回5安打、1失点
の好投でナ・リーグの単独トップ、18勝をマーク。防御率も
2・96。まだわずか4敗しかしておらず、初の20勝、
初のサイヤング賞も有力になりました。
2006年のドラフトで南加大からヤンキースの1位指名
されたほどの逸材でしたが、ヤンキース時代は、背中
を痛め、どの球も平均点で、183㌢の身長から、
すごい印象もなく、2009年までいましたが、3角
トレードで、ダイヤモンドバックス入り。
ここで、一気の開眼です。
「ヤンキース時代はプレッシャーに負け、ついに
決め球を持てなかった。ようやくカッターを
身に付けて、投げられるようになった」。
26歳の開眼。この日はジャイアンツのエース、
サイヤング賞のテイム・リンスカム投手と投げ合い、
堂々の勝利。今季、このライバル対決に2勝
しているので、ダイヤモンドバックスのポストシーズン
進出を決める、大事なシリーズの力投は見事です。
ヤンキースは、当時、タイガースのカーティス・グランダーソン
外野手を欲しくてたまらず、この3角トレードを仕掛けて
成功。グランダーソンも、今季は大活躍ですから、
どこも損はない、トレードでした。
タイガースもヤンキースから交換した、
オースティン・ジャクソン外野手が1番に定着。首位の
リードオフマンで活躍しており、3チームとも収穫が
ある、珍しいトレードではないでしょうか。
ダイヤモンドバックスは、今の「ポスト・シーズン・シナリオ」
によれば、地区シリーズは王者・フィリーズとの対戦に
なります。強打のフィリーズを相手に、どう投げるか、
注目したいケネデイ投手です。
了
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