ブレーブスの新人クローザー、クレイグ・キンブレル投手は、
8月31日のナショナルズ戦、9回を3人凡打。三振2個で
締めくくり、41セーブの新人最多セーブ記録を更新
しました。
昨年、レンジャーズのネフタリ・フェリッツ投手が作った
40セーブの記録をすぐに書き換えました。
「いまや、ブレーブスはいい流れに乗っている。その中
でこれだけ多くのチャンスを与えられ、それに報いること
ができたのは本当にうれしい。三振で最後のアウト、とは
さらにうれしい」。
今年23歳。183㌢、90㌔の快速球投手。
防御率1・64の素晴らしい成績で、失敗は5。5月中旬から
6月始めに掛けての失敗以降、33試合連続セーブ成功。
65回3分の2ですでに107三振も奪う安定感です。
「テスト生の感じだった、昨年9月ごろと比べると、格段の
進歩。ただその球威t、落ち着きには驚きだ」と、
ベテラン、チッパー・ジョーンズ三塁手は感心しています。
「僕はいつも前を向くだけ。過去は振り返らない。
その日に集中したい」考えのキンブレルです。
昨年は9月に呼ばれて4勝していますが、投球イニングは
21イニングと少ないので(50イニングを越えると駄目)、
新人王の資格は十分。最有力候補です。
アラバマ州ウォレス州立大学時代からブレーブスは注目、
2007年、8年と連続ドラフト指名。2年目に第3巡指名
で獲得しました。契約金39万1000㌦。
160㌔近い剛球と、いいカーブ、チェンジアップを武器に
やや横手投げのスピードボールは、打者をグイグイ追い込み
ます。
「ハリケーンのお陰で、ニューヨークのメッツ戦が雨で流れ、
ホームに戻って達成できたのはラッキー。もうチームは80勝
したから、このままのペースで進み、初めてのポストシーズンを楽しみ
にしています」。
ブレーブスでは「キンブレルは右の”ビリー・ワグナー”だ」
と高い評価です。左腕クローザーのワグナーが引退した
のも、マイナーからキンブレルが巣立つのを確かめたから
でしょう。素顔もいい、白人の好青年です。
了
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