開幕1勝8敗のどん底にいた、昨年ア東地区首位のレイズ
を引き上げたのは新星、左打ちのサム・フルド外野手です。
いま、打率・346。二塁打6本、三里打2本、本塁打1本。
8打点、盗塁10。1番に起用された20試合で大活躍。
ジョー・マドン監督の期待に応えました。
レイズには、オールスター・ゲームでMVPも取った、
快足のカール・クロフォード(レッドソックスへ移籍)
に代わる新鋭です。
2004年のドラフトでカブス入り。ところが、故障が多く、
肩を壊し、ヘルニアなど、2年ものブランクがあって出遅れ
ました。
スタンフォード大学の経済学科卒。もう29歳ですが、
今年の1月8日、右腕・先発のマット・ガルザ投手を
欲しかったカブスは、ガルザを含む3人と交換
で放出した5人の中に、フルドがいたのです。
「クロフォードの代役が務まるなら」と、レイズは期待
半分でしたが、守備の良さは定評があり、快足で
恐れを知らぬファイトのプッレーが、ついに開花した
のです。
「マイナーから見ていたが、あいつはプロでやれるのか
しら?と、思っていたが、まさか、あれほど」と、父のケンさんも驚く活躍です。
まさに、眠っていた素質が、一気に開いた感じです。
レイズは第4節を終わり、ようやく5割に上昇。ヤンキース
に次ぐ2位に付けました。そのきっかけは1勝8敗で
乗り込んだ、ボストンの大爆発(16ー5の大勝)でした。
この日、フルドは6打数4安打3打点、第1号アーチ。
あと一歩でサイクルを記録する猛打賞。ここから躍進が始まったのです。
人生、どこに運命の転換機があるか分かりません。
もうすぐ、ロンゴリア三塁手も復帰するレイズ。
進撃はこれからです。
了
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