昨年、見事に王座に就いたジャイアンツは、ほぼ不動の
メンバーで連覇へ挑みます。
この至難の仕事に臨む前、アリゾナ・スコッツデール
でのキャンプインの日、ブルース・バウチー監督は
「連覇は困難な仕事だ。だが”成功に終わりない”という
言葉を胸に、ナインとともにスタートしたい」と、士気を鼓舞する
スピーチでナインを激励しました。
この名言は、大戦中、英国のウィンストン・チャーチル首相が
国民を鼓舞するために使った、と言われています。
戦力はほとんど変わりありません。ワールド・シリーズ
のMVP、エドガー・レンテリア遊撃手はレッズへ、
ホセ・ウリベ三塁手はドジャースへ去り、新加入は
オリオールズFAのミゲル・テハダ遊撃手と、
ブリュワーズFAの先発、ジェイフ・スーパン投手の2人
だけです。
新三遊間は、テハダと、パブロ・サンドバルで編成します。
サンドバルは肥満児で、チームは「減量せよ。駄目ななら3Aへ
落とす!」と、厳命。プールで懸命に自主トレし、体を
絞ってキャンプインです。
MLBベスト、と言われる先発4天皇は健在。右腕エース
のテイム・リンスカム、マット・ケイン、左腕ヨナサン・サンチェス、
21歳のマディソン・バーグマー。昨年、ラスト11試合に10敗
し、ポスト・シーズンのローテを外れた、2002年の
サイヤング左腕、バリー・ジトが再起すればもう完璧です。
ひげ男クローザー、ブライアン・ウィルソン(48セーブ)
も背中の張りを訴えましたが、キャンプはOK。
遊撃には23歳のブランドン・クオフォード(UCLA)
一塁にはNO・1のホープ、ブランドン・ベルト(22)
が待っています。
昨年、一時4位に落ちましたが、7月に20勝8敗、
9月18勝8敗のスパートで逆転王座でした。
9月は連日満員。303万7443人(17万5333人
の増加)の地元ファンの後押しでした。
アリゾナでは、昨年は23勝12敗、2年前は21勝19敗。
大きな故障者が出ない限り、連覇は可能。
フィリーズの先発カルテットと、どちらが勝るか、
楽しみいっぱいのジャイアンツです。
了
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