1960年代のカブスを支えたロン・サント三塁手が、2日、ガン
の合併症で亡くなりました。70歳。現役引退後は、21年間も
カブスのラジオ放送で、不振のチームを激励。地元ファン
には人気の高い放送マンでした。
現役時代は、アーニー・バンクス遊撃手、ビリー・ウィリアムス
外野手、ファーガソン・ジェンキンズ投手らとカブスの主力スター
で活躍。バンクスは「彼は兄弟のような仲だった。いつも、
お互いに激励し合い、意見も聞き、チームのために
頑張る男だった。あいつに先立たれては本当に
寂しいよ」と、悲しみに沈んでいました。
「彼のラジオ解説を聞いていて、みんな楽しいから
笑ってしまうんだ。だから、ついスコアを忘れてしまう。
オイ、どっちが勝ってるんだ、とね。病気になり、
アリゾナへ去ってしまい、ラジオも聞けなくなったんだ」
と、ウィリアムスも言うのです。
4年連続30本塁打以上、100打点以上4回、
9回も三塁手の守備率1位。15年間も攻守にわたる実績は
殿堂入りの資格十分ですが、まだ、受賞していません。
彼の殿堂入りを後押ししよう、と、カブス関係者は
立ち上がりました。昨年、サントのデビュー50周年
の式典をきっかけに、この死去で、さらに運動は
広がるでしょう。
いつか、晴れの日が来ることを祈ります。
了
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