昨年ドラフト全体の1位指名でナショナルズに入団した、大物新人、ステファン・
ストラスバーグ投手が、精密検査の結果、右ひじのじん帯断裂が分かり、
トミー・ジョン手術でケンを移植、1年間を掛けて再起を目指すことに
なりました。
今季は2回も故障リスト入りし「どうもおなしいな」と、心配していたら、最悪の結果でした。
ナショナルズは、入団後、大事に使い、マイナーの修行を経て、昇格させ、
先発は間隔を空けて、12試合に先発させ、投球数(ピッチカウント)は100球をメドに、
常に余力のある間に交代させていただけに、まさかの「じん帯断裂」とは、大きな
ショックを受けています。
ヤンキースのトミー・ジョン投手が、このひじのケン移植手術の元祖で、1974年に
手術を受け、再起しました。ナショナルスのドクターの見解では
「この方法で約75%の投手は完全に再起している。手術後のリハビリ
を計画通りにやれれば、彼も、完全な姿で戻るれるはず。何も心配
していない」と、球団の見解を明らかにしていますが、
新人の年にこの事件では、サンディゴ州立大学時代に投げすぎて、入団前に
痛めていたのではないか、の疑問も沸きます。
今、現役でトミー・ジョン手術以後、再起に成功した投手は、クリス・カーペンター
(カージナルス)ライアン・デンプスター(カブス)ジュシュ・ジョンソン
(マーリンズ)フランシスコ・リリアーノ(ツインズ)カール・パバーノ
(ツインズ)らのエース級がいます。
1年で完全復活できる、とも限りません。2年余も掛かる人もいます。個人差
があるので、何とも言えませんが、ストラスバーグは、まだ22歳の若さ。
ファンを熱狂させた豪腕が無事に戻るのを祈るのみです。
了
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