ナ・リーグ西地区最下位に定着している、ダイヤモンドバックスは、7月1日夜、
A・J・ヒンチ監督、ジュシュ・バーンズGMの2人をともに解任。
しばらくは、両ポストとも代行を置き、「後任を探す」、と、発表しました。
もう、今季、ロイヤルズ、オリオールズ、マーリンズに次ぐ4人目の
監督交代です。
ダイヤモンドバックスは、31勝48敗。4位ジャイアンツにも9・5差も附けられる
断然の最下位。昨年に続く低迷を抜け出せません。
「チームの根本的な再建のため、体制を一新したスタートを切る」と、デリック・ホール
会長は宣言しましたが、前途は、明るくありません。
ロードでは全く勝てず(13勝30敗)、投手陣は防御率5・36。ナ・リーグのワースト。
浴びた本塁打103本もワースト記録。打線は粗く、チーム三振703は1位。
このままでは、年間最多三振記録を作るのではないか、というひどいペースです。
どこから見ても最下位間違いなし、の不振なのです。
35歳のヒンチ監督は、監督、コーチの経験ナシ、で、フロントから
転身。2009年5月7日に就任しました。
バーンズGMは、レッドソックス時代、テオ・エプスタインGM補佐で働き
「ヤングGMのホープ」とも注目されていましたが、現実は理想通りには
いきませんでした。若手2人は夢を追いすぎたようです。
当分はGMには育成担当のジェリー・ディポト(元投手)が代行。
監督は、ベンチ・コーチのカーク・ギブソンが指揮しますが、西地区は、
パドレス、ドジャース、ジャイアンツ、ロッキーズの4チームが激しく争う激戦区。
解任しても、すぐに効果が出るかどうかは疑問です。
移民規制で揺れるアリゾナ州。野球への環境は好転しないまま、見通しは
何も立ちません。
了
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